40万年の昔 台地が動き 山が沈み 湖となった
夜がきて 朝がきて 数え切れない日々の繰りかえしが
びわ湖に生物を育み やがて人間が住みついた
湖は十分に大きく 深かったので
人々の暮らしを補ってあまりがあった
誰も 限界があるとは 考えもしなかった
美しい湖 豊かな湖 びわ湖
変化は急にやってきた
それでも人々は 自分たちのせいではないと思っていた
多くの災いは 人間が作り出したものなのに
ビルの中で働く人々は 大丈夫だといい続けた
そして決して 現実を見ようとしなかった
静かに湖は病んでいった
美しく 豊かだった びわ湖
湖は元気を取り戻したかに思えた
少なくともうわべだけは
鳥が死に 魚が息絶えても
耳をふさぎ 目をとざし 大丈夫だといい続けた
なぜなのだろう
びわ湖は小さな宇宙 その歯車が狂いかけている
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