今日は、YSIナノテック社のAUVを見学に行った。
EcoMapperと名づけられたこの自律型水中ロボットは、現段階では世界で最も安い。
と言っても、日本での販売価格は4000万円だという。
2000年にAUV「淡探(たんたん)」を作ってから13年たって、価格も20%くらいになってきた。
AUVはそれぞれに異なったミッションを持っているので、単純に比較することはできない。
しかし、このままのペースでいけば、あと10年後には1000万円以下のものが登場してくるのだろう。
そう思うと、わくわくしてくる。
水面を走るAUVの姿は美しい。
私がプロとして湖での仕事を行うようになってから、30年余りの月日がたった。
この間に、計測センサーや制御・計算機の進歩は華々しいものがある。
人間が苦手としていることや、できないことを、ロボットは楽々とこなしてくれる。
それはそれでよいのではないかと思う。
こうしたパイオニア的な仕事は、その過程で得られるものも大きい。
なんとなく、手塚治虫が描いた鉄腕アトムのことが思い起こされる。
あと数十年たったら、ロボットが人間の友人になるのかもしれない。
その時には、格段に多くの情報や技術を得ていることだろう。
船上でそんなことを考えていたら、ナノテックのAUVが壁にぶつかってしまった。
大丈夫か?
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