クーは猫派か?犬派か?と問われれば、迷わず「犬派」と答える犬派なんです。
物心ついた時から家には犬がいましたから、ペットといえば犬でした。
そんなクーが、この子なら飼っても良いなと思ってしまう猫が、フミヤ・通称フミくんでした。
フミくんは、クーのお客さん(患者さん)が4匹飼っている猫のうちの1匹でした。
クーが毎回治療をしている間、傍のソファーでジッと寝ていて、もうじき終わりそうな時間になるとスッと傍へ来て、「もうちょっとだね!」って言う顔で座って待っているんです。
他の3匹は治療が始まるやいなや、ご主人の周りにまとわり付いて、直ぐ傍に寝転がってしまうのですが、フミくんは一度もありませんでした。
まるでクーがご主人になにをしているのかが分かっていて、邪魔にならないように気を使っているとしか思えませんでした。
そして何より感動したのが、治療が終わって玄関に歩き出すと、毎回クーをお見送りに来てくれるのでした。
そんなフミくんが10日、突然逝ってしまいました。
飼い主さんもダイバーで、潜りに行っている間預けていたところで急性腎不全をおこしてそのまま・・・とのことでした・・・・・。
あごを撫でてあげると猫独特のゴロゴロ声をだしてクーをジーッと見つめていた眼が忘れられません。
最近のペットとしては7歳と言うのは若かったけれど、よちよち歩きの捨て猫だったのを、お医者さんに拾われて何不自由なく生きてこられて、彼は満足して逝ったとクーは思っています。
フミくん、安らかに眠って下さい・・・・・。