続 写真は心

お気に入りの写真に気ままな独り言を書き込んでいるブログです。

老いると言う事

2010-02-10 | シパダン

Sip

これはボルネオ・シパダン島のジャングルに生えていた椰子の木です。

熱帯の孤島でのこんな光景は、時の流れが一瞬止まってしまったかのように思えます。

が、 時は常に流れ過ぎてゆき、今この瞬間も留まる事もなく過ぎ去ってゆくのです。

松尾芭蕉さんでしたか、「月日は百代の過客にして行き交う時もまた旅人なり」とか仰っていらっしゃいましたね!

クーの両親は高齢ですが未だ健在でして、それはそれで幸せな事ではあるのですが・・・

先々週に母が外で転倒してしまい、数年前にやはり転倒し大腿骨骨頭を骨折して太いボルトが入っている部位をまた強打してしまい、「痛くて歩けない」との事で車に乗せて病院に連れて行き、なんとか大事には至らずにすみましたが、

数日前、今度は夜中に「父が息が出来なくて死にそうなので直ぐ来てほしい」、と連絡があったのですが晩酌をしてしまっていて、車では直ぐには行けず朝行ってみると、ベッドでいつもの顔つきで苦笑いをして「眞一に昨日電話で言われた通りに薬を飲んだら楽になれたよ」と・・・

心筋梗塞・慢性心不全で肺に水が溜まってしまい、呼吸困難でICU に緊急入院したのは僅か数ヶ月前のことなのに・・・

今年90才になる父は医者嫌い、病院嫌い、入院嫌いで、薬嫌いときたもんだ!

担当医から「薬で辛うじて入院しなくても居られるんですからね!」と、あれ程言われていたのに・・・・・

戦前に教師になる為の学校に行き、漢字も抜群に知っていて、本も凄い数を読んでいて、物事を良く理解している人だと思い込んでいましたので、昨今の父には頸を傾げるクーであります。

緊急連絡用にと携帯電話を買って渡しても、短縮ボタンでのかけ方を何度教えても覚えられない。

先週伝えておいた事を全く覚えていない。

などなど・・・

人間の、人生の、最晩年の姿を、

ひとは皆こうなっていくんだな~と

そして、クー自身もまた同じようにこの道を通り過ぎるんだな~と

妙に冴えた眼で、「年」を「時間」を見つめてしまったクーなのでした。


ゴマウツボ

2010-01-14 | シパダン

Sip

これはボルネオ・シパダン島で出会ったゴマウツボです。

このゴマウツボ君、結構メタボっていまして、胴体の太さがクーのふくらはぎ位ありましたね!

モルジブではもっと太いのに出会っていますが、ぶっといウツボって、流石に蛇大丈夫なクーでも、近づくとファインダーから顔が遠ざかり、腕だけ伸ばしてシャッター切りたくなっちゃいます。

そこをグッと我慢して、ファインダー越しに構図を決め、このワンカットで早々に引き揚げたクーでした!

(^_^;)


ノコギリハギ

2009-10-19 | シパダン

Fto

これは、富戸・ヨコバマで出会ったノコギリハギの幼魚です。

夏から秋にかけて、個体数は多くはありませんが毎年見受けられます。

この体色と模様は、毒を持っているシマキンチャクフグにそっくりで、まさに「擬態」ですね!!

シパダン島で出会ったのも、富戸と同じ色模様で、地域差みたいなのはないみたいです。

Sip

こちらは、若魚ですかね!?

あの尖がったおちょぼ口を、人差し指でちょんちょんと突いてみたくなっちゃいますね~!

幼魚って、かわゆいよな~~!!


なに思う?

2009-07-23 | シパダン

Sip

これもアカスジウミタケハゼですが、こちらはボルネオ・シパダン島のハゼです。

珊瑚の端っこに居て、「我思うゆえに我あり」なんぞと物思いに耽るがごとく座して動かず・・・

本当に何考えているんだかね~。

凡人のクーにはわからんです。

あ、それから、来週半ばまで夏休みとらせて頂きますので、ブログもちょっとの間お休みです。

今月末、また見に来てくださいませ!

よろしくね!! (^o^)丿


ハタタテハゼ

2009-07-09 | シパダン

Sip

これはシパダン島で出会ったハタタテハゼです。

ハゼの写真、と言うと出てくる代表的なハゼですね!

見つけた時には2匹並んでいたんですが、近寄っていったら1匹離れていってしまい、この個体だけの写真になってしまいました。

水中写真を撮っていて気が付いた事があります。

野生の生物でも、ゆ~っくり近づいて行くと安心してか?触れるくらい近づける個体と、それでもある距離だけは置かれてしまい、なかなかすぐ近くには行かせてもらえない個体がいます。

まぁ人間でも、すぐ打ち解け合える人と、知り合って何年も経つのに会うたびに構えてしまう人がいますからね~。

人でも魚でも楽天家、慎重派、心配症、几帳面、おおざっぱ、短気、おおらか、etc・・・っていうのが居るんでしょう。

いろんな個性があって成り立っているんでしょうからね!

でも、許せないのは、自分がどうにも面白くないからといって、無差別に他人を傷つけてしまえと言う個体がいるということです。

万物の長を自負しようとする人類であるならば、絶対にあるまじき行為だとクーは思っています!!


最強の毒?

2009-02-28 | シパダン

Sip

これはシパダンのドロップオフで出会ったソウシハギです。

昨日の産経新聞に載っていた「生きもの異変・温暖化の足音」の記事に、瀬戸内海や広島県沿岸で4匹捕獲されたとありました。

その記事で驚いたのが、ソウシハギにはパリトキシンと言う、フグ毒(テトロドトキシン)の70倍もの猛毒を持つものがいる、との事でした。

ハギの仲間にしては、青色紋様が目立ち過ぎてなんだかな~って思ってはいましたが・・・

まさかそんな凄い猛毒をもっていただなんて・・・・

またまた一つ勉強しちゃいましたよ~!!

だけど同記事内で、瀬戸内海にはこれまでいなかったサツマカサゴも近年姿を見せているとの事ですが、東伊豆の富戸などでは20年以上前から目撃していますよ。

黒潮が入りにくい瀬戸内海のほうが、伊豆半島より水温が低いのかもね!?

富戸でも成魚のソウシハギが見られるのも、時間の問題かもね!


ダツ

2008-07-02 | シパダン

Sip

これは、ダツ科のオキザヨリです。

珊瑚礁域だけではなく、伊豆近海にも棲息しているので、ナイトダイビング中に水面下で横方向にライトを照らすのは要注意です。

ご存じのように、この魚は「走光性」があり、水中ライトの光に突進して漁師さんやダイバーに突き刺さった実説を持っています。

これとは別の話ですが、シパダン島で一人シュノーケリング中に、な~んか見られている感じがして、フッと左横を見たら・・・

160cmは有ろうかと思われるバラクーダの老成魚が、

クーの真横1.5mくらいにピッタリ寄り添い、ジ~~っと見つめているではありませんか!!

海パンに三点セットだけで、ウエットスーツは着ていないし、ナイフも持っていない、勿論カメラも持たなかったので、あの大迫力の歯をむき出しにした横顔も撮る事が出来ませんでした。

そして、こちらもバラクーダの目から目を逸らす事が出来ず

暫く一緒に並んで泳いでいましたが、襲ってこなさそうだったので、クーが一瞬反対側に目を逸らせた隙に、姿も形もなくなっていました。

あの老バラクーダは、「なんだ、このおじゃま虫ダイバーは・・・」って思って見ていたんでしょうね!


大笑い

2008-07-01 | シパダン

Sip

これはミズイリショウジョウガイです。

殻の周りには、だいたいこんなカイメンなどが覆い尽くす様に張り付いていて、素の殻の色や形がどんなふうなのか皆目見当もつきません。

この貝に近づくにはそ~っと!

急に近づくとパコッと閉じてしまいます。

殻の縁をよく見て下さい。橙色の線の中にポツポツと見えるのは目なんです。

沢山の目で見ているからだけではなく、水圧の変化とか何かで外敵が分かるのでしょう。

とにかく大きくて派手なので、見つけるとつい近づいて覗き込んでしまいます。

この貝を見つけた時、思わず「こいつ大笑いしてる!」って思いましたね・・・。

ツバが飛んで来そうでした (^◇^)


ヤッコ

2008-06-30 | シパダン

Sip

キンチャクダイ科の魚は殆どがカラフルで、その配色も絶妙で美しく目を奪われてしまいます。

このアデヤッコも見て下さい!

鮮やかなブルー地に見事な黄色の入り方!

まさか人間に見せつける為にこんな色使いをしている訳でも無いんでしょうに・・・

特に珊瑚礁で出会うキンチャクダイ科のヤッコ類は、種類種類でよくもまぁこんな模様と色使いが出来たものだと、感嘆感激して眺めてしまいます。

地球が、海が、創りだしたこの美しき生き物たちに賞嘆を・・・!!