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タムラソウ・3~花

 奥高尾の登山道で開花した「タムラソウ(田村草)」。キク科タムラソウ属の多年草で初秋に茎頂にアザミに似た花を咲かせる。草丈は1メートル以上になり葉は羽状に深裂する。シソ科のアキノタムラソウとは似ても似つかない。
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オジギソウ・1~花

 多摩都市モノレール甲州街道駅付近の道端で見掛けた「オジギソウ(お辞儀草・含羞草)」。マメ科オジギソウ属の多年草で耐寒性が弱く一年草ともされる。その葉が接触や振動などの刺激があると羽状複葉の先端から順番に閉じていくので名付けられているがそれが何のためなのかまだ解明されていない。動物の捕食に対して小さくなることで身を守っているとも考えられているようだ。夜にはネムノキのように葉を閉じる(就眠運動)。
 さて以前に触れたことがあるがもう一度復習しておこう。“ミモザ(Mimosa)”はオジギシウ属の総称だが、今はフサアカシア(Acasia dealbata)やギンヨウアカシア(Acasia baileyan)などアカシア(Acacia)属を指すことが一般的になっている。しかしこれは実は日本に入って来る前からの誤用で、その経緯はハリエンジュ(針槐=ニセアカシア)を交えていささかややこしい。明治時代(1873年)に日本に渡来したハリエンジュを当時はその種小名の“pseudoacasia(プセウドアカシア)”からアカシアと呼んでいた。一方、オーストラリアからヨーロッパに入った本物のアカシア(フサアカシアやギンヨウアカシア)は、その葉や花が“オジギソウ”に似ていたためにヨーロッパで“ミモザ”と誤用され、その後日本に入ってきた。日本ではそれらをアカシアと呼び、また誤用されていたミモザもそのまま使うようになった。そこでそれまでアカシアと呼ばれていたハリエンジュは可哀相にニセアカシアにされてしまった。
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アキニレ・3~若木

 東京都立大学西交差点のアスファルトの隙間から生えている「アキニレ(秋楡)」の若木。ニレ科ニレ属の落葉高木でニレ科の中では珍しく秋に開花する。この交差点の上の遊歩道にアキニレの街路樹がありおそらくその果実がここに舞い降りたと思われる。発芽して数年経っているがいずれ刈られてしまうのだろう。
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