元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
オジギソウ・1~花
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さて以前に触れたことがあるがもう一度復習しておこう。“ミモザ(Mimosa)”はオジギシウ属の総称だが、今はフサアカシア(Acasia dealbata)やギンヨウアカシア(Acasia baileyan)などアカシア(Acacia)属を指すことが一般的になっている。しかしこれは実は日本に入って来る前からの誤用で、その経緯はハリエンジュ(針槐=ニセアカシア)を交えていささかややこしい。明治時代(1873年)に日本に渡来したハリエンジュを当時はその種小名の“pseudoacasia(プセウドアカシア)”からアカシアと呼んでいた。一方、オーストラリアからヨーロッパに入った本物のアカシア(フサアカシアやギンヨウアカシア)は、その葉や花が“オジギソウ”に似ていたためにヨーロッパで“ミモザ”と誤用され、その後日本に入ってきた。日本ではそれらをアカシアと呼び、また誤用されていたミモザもそのまま使うようになった。そこでそれまでアカシアと呼ばれていたハリエンジュは可哀相にニセアカシアにされてしまった。
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