堀之内寺沢里山公園で咲き始めた「イボクサ(疣草)」。ツユクサ科イボクサ属の一年草で花径は1センチほど。昔からイボ取りの薬草とされているが、市販薬の”イボコロリ”にはイボクサの成分は入っていない。花弁は3枚で青紫色の葯の雄蕊が3本ある。先端が紫色のやや短い3本は仮雄蕊。
大塚西公園の池にポツポツと咲いている「イヌタヌキモ(犬狸藻)」。タヌキモ科タヌキモ属の多年草で湖沼や水田などに生育し花茎を立ち上げる。水中の茎に小さな捕虫嚢がありミジンコなどを捕食する食虫植物。同属のタヌキモに良く似ているが殖芽の形などいくつかの相違点があるようだ。この名前は全体の草姿をタヌキの尾に見立てて名付けられているがタヌキにイヌはややこしい。この日偶然池の前をペットのタヌキを連れて歩く女性がいた。あまりにもタイミングが良過ぎ。
堀之内寺山里山公園の湿地で見られる「キクモ(菊藻)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)シソクサ属の多年草で水田や浅い沼などに生育する。水上の葉は羽状に深裂し水中の葉は更に細かく糸状に裂けるが、ここでは水がほぼ干上がっていて水中の細かい葉は無かった。花冠の長さは6~7ミリ。