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スズサイコ・3~開花

 “梅雨の中休み”が終わりこの日は朝からどんよりとした梅雨空。明け方に少し降ったようで庭のカクレミノの葉が濡れている。こんな時は『そうだ。花が開いているはずだ。』ということで雨の合い間に、先日奥高尾で会った方に教えて頂いた多摩川土手に出掛けた。
 写真はキョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「スズサイコ(鈴柴胡)」。夜に咲き陽が当たると閉じてしまうので日中ではなかなか開花が見られないが、この時は予想通り花がしっかり開いていた。スズサイコは山地や草地に生育する多年草で草丈は50~80センチ。同属のコイケマジョウシュウカモメヅルなど多くはつる性になるが、本種は地表から真っ直ぐに立ち上がり6~7月に茎の上部の葉腋から花柄が出てその先に集散花序を付ける。花は直径1センチほどで花冠は5裂している。
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ツチアケビ・6~花

 池の沢谷戸の林内に生育している「ツチアケビ(土木通)」。ラン科ツチアケビ属の多年性菌従属栄養植物で自身には葉緑素が無くナラタケ属に共生し養分を得ている。初夏に花茎を伸ばし直径3センチほどの花を多数付ける。他のラン科植物の花は向きは違っていても上下はどれも同じだが、ツチアケビの花は上下左右自由奔放の向きに咲いている。背萼片と側萼片は褐色になり側花弁は黄褐色。唇弁は舟形になり白い蕊柱を包んでいる。
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