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首切り会議 2 バテリア控室にて

2008-08-04 | サンバ
 カーニバルが近づいてくると、メンバーは、日に日に神経質になってきます。
前回の王室メンバーを決める、チームの会長の意見を聞く「首切り会議」のあと、バテリア(打楽器隊)の前で踊る女の子たちの人間関係は、非常にギスギスとしてきました。

 会長から首切りを言い渡された女の子からは、私の家に電話がかかってきて、自分の進退はどうなるのか、と聞かれましたが、私の口からは言うわけにいかず、「レアンドラが王室のコーディネーターになったから、彼女に聞いてみたらいいよ」とお茶をにごしたような返事しかできませんでした。

 翌週には、バテリアが練習の仕上げをしている最中に、王室メンバー全員がバテリアの控室に集められました。
 レアンドラがみんなに「本当はこの中に、すでにコルチ(王室)から外されている人がいるのだけど、特別に猶予を与えてあげます。その代わり、これからカーニバルまで1回でも練習を休んだ人は、もうバテリアの前から、外れてもらいます」

 ハイーニャは、そんなのは当然だという顔をして聞いていましたが、とあるダンサーは、「そんなの無理。12時過ぎたらバスがないんだから、もう帰ることができない」と反論しました。
 私も全体練習は、全出席していましたが、土曜日のバテリア練習は他チームと重なっていて来ることができません。
 カーニバルまで3週間で、1回も休めない、というのは、私にとってもかなり厳しい条件です。しかし、レアンドラは、「アキを見てごらん。彼女はバスで来てるのに、ずっと練習に出てるよ」とフォローしてくれました。

 このチームは、バスで行くには、非常に不便です。練習が終わるのは、午前2時、3時。それから誰か車に乗せてくれる人を見つけない限り、帰ることができないのです。
 反論をした子は、今度はハイーニャに向かって「あなた、どうやって帰るの」。
ハイーニャは、「彼氏が車で送ってくれる。でも私は、今、母親が入院していて、ICU(集中治療室)に入ってるけど、それでも、練習に来てるよ」とキツイ口調で返しました。

 それから、話が発展し、とある子が、以前、ハイーニャにプレッシャーを与えることを言った言わない、ということにまでなってきました。

 私たちのミーティングが長引いているので、会長がバテリアの控室をのぞきに来たくらいでした。

 以前、ダンス友達が、とあるチームの王室メンバーに入選したけれど、地元の女の子に顔をぶたれて、もうあのチームには、二度と行かない、と言っていたことを思い出しました。
 私は、新顔だから気をつけなければ、と気を引き締めなおしました。

 カーニバル当日、バテリアの前は、一番、華のあるポジションですが、それまでは、かなりドロドロした人間関係があります。まあ、どんな世界もそうだと思いますが・・・。
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