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沖縄サンバカーニバル、名古屋サンバカーニバルへのオ・ペイシの情熱を語っています。世界一、心のこもったカーニバルを!

エンサイオ・テクニコ始まる

2009-01-26 | サンバ
 カーニバル会場での予行練習、エンサイオ・テクニコが始まりました。この時期になると、サンビスタ(サンバ人)は、みんなワクワクしてきます。カーニバル当日を想像しながら、今までの練習を実際の会場で試してみるのですから。

 アニェンビーのパレードコースに足を踏み入れるのは、去年6月の日本人ブラジル移住100周年記念式典の「ブロッコ・アリガトウ」のとき以来です。皇太子も車でパレードをした場所です。

 毎年、思うのですが、カーニバル前の予行練習の集合場所にいる人たちは、みんなとってもハイテンションです。カーニバルへの期待感と「やる気」が集まっているのですから、当然かもしれません。

 一昨日のモシダージ・アレグレの予行練習には、1,500人くらい来たでしょうか。当日の半分以下の人数ですが、全員が顔にチームカラーの赤と緑のペイントを塗り、カーニバル気分を盛り上げました。

 私たちのグループの出場場所は、バテリア(打楽器隊)の前で、真後ろから200人の爆音が響き、最高に盛り上がったエンサイオ・テクニコとなりました。
ゴール後は、それぞれのグループごとに円陣を組んで、1回目の練習の成功を祝いました。モシダージは本番まで、あと2回、このエンサイオ・テクニコがあります。
 カーニバルは面白い! と実感できる日でした。
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オ・ペイシ講師がカーニバルの王様に!!

2009-01-13 | サンバ
 2009年のカーニバルの王様に、私たちオ・ペイシのサンバ講師 ホベーリオが選ばれました!! 

 各サンバチームの打楽器隊に王室(コルチ)がありますが、カーニバル全体にも王室があり、サンバの王様(ヘイ・モモ)、女王(ハイーニャ)、第一王妃(プリメイラ・プリンセーザ)、第二王妃(セグンダ・プリンセーザ)がいます。
 
 残念だけどホベーリオは選ばれないだろう、と私は思っていました。彼のサンバは抜群、サンバ歴も長いし、申し分ないサンビスタ(サンバ人)です。ですが、王様には向いていないのです。
 
 なぜか。それは、ホベーリオは太っていないからです。王様の候補者の一番の条件は、貫禄を重視して体重100キロ以上であることと伝統的に決まっていました。それが、王様候補の幅を広げるために、今年は体重100キロが90キロに引き下げられました。

 ホベーリオは、コンテストに向けて、一生懸命、太る努力をしました。それでも
11人の王様候補のなかで、ホベーリオは、お相撲さん級の体格の人に囲まれ、ダントツやせていました。
 ですが、サンバの技術と自作の詩のスピーチで審査員を圧倒させ、見事「カーニバル2009」の王様に輝きました。

 ホベーリオ おめでとう!! 王様はカーニバルをスタートさせ、アニェンビー(サンパウロのサンバ会場)の全サンバチームのパレードを出迎えます。全パレードに付き合うのですから、すごい激務です。
 10年以上前から、ホベーリオの地道な活動を知っているだけに、彼が全国的な脚光を浴びるときが来たことを本当に嬉しく思います。
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サンバの女王 5 ナニ

2009-01-06 | サンバ
 3回続けて自分のハイーニャ(サンバ・クィーン)コンテストのことを書いたので、今日は別のコルチ(王室)の人の話を書きたいと思います。
 事実、このブログを読んでくれている方には、モシダージ・アレグレのハイーニャ、ナニのファンが多く、よくご感想をいただきます。
 また彼女はオ・ペイシのサンバダンス教室の一番人気講師でもあるので、久しぶりに彼女の話の続きをお伝えします。

 カーニバルのパレードの真っ只中で、頭飾りに仕掛けた花火が誤って顔に直撃してしまい、大やけどを負ったナニ。その年、モシダージ・アレグレの順位は3位でした。審査員席の真ん前で起きた事故だっただけに、結果に影響がなかったとはいえません。

 サンパウロのカーニバルでは、上位5位までが、翌週のチャンピオン・パレードに出場します。
 ナニは、パレードのゴール、黄色い線を踏んだ途端、救急車に運ばれ、入院してしまいました。事故の3日後、テレビ局で会った彼女は、腕と額は包帯でグルグル巻きになっていました。

 チャンピオン・パレードは、1メートル前もはっきり見えないほどの大雨の中で行われました。やけどに雨は禁物です。まさかナニは来ていないだろうと思ったのですが、驚いたことに、彼女はチャンピンオン・パレードに堂々と出場していました。

 パレードの出発前でチームの会長が「ナニ! モシダージの女性戦士!」と紹介し、彼女をたたえる横断幕と共にパレードコースに入場しました。

 やけどが回復していない中、どうやってナニはパレードをしたと思いますか?

 包帯の上から透明のビニール袋を巻きつけていました。衣装は、やけどをした本番の日と当然同じです。ビニールの下の包帯が、1週間前の事故を痛々しく思い出させました。

 ハイーニャとは、こうでなければならないのです。ドシャ降りの雨の中、パレードコースで踊る彼女を見て、ジーンときました。(続く)
 
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ハイーニャ・コンテスト 3 ドレスを求めて

2009-01-04 | サンバ
 サントスFC応援団のサンバチームのダンス・コンテスト。今回は4部門に分かれて行われることになっていました。それぞれ違う衣装で登場するので、衣装は4パターンも必要になります。

 出場順は以下の通り、とコンテストの舞台監督が発表しました。
1)ミニ・ドレス-全員の紹介 共通の振付あり
2)イブニング・ドレス-スピーチ
3)黒いワンピース水着-サンバ
4)カーニバル衣装-サンバ

 私にとって問題はイブニング・ドレスです。舞台監督が言うには、「ミス・ブラジル」のコンテストに出場するようなゴージャスな衣装が理想、とのことですが、そんな衣装、持っているわけもありません。

 困り果てている私を舞台監督は、ニューハーフのデザイナーがやっているドレスのアトリエに連れて行ってくれました。これは、というのを何着か試着をしてみましたが、舞台監督は「ムイト・シンプレス!」(地味過ぎる)
 彼が求めているのは、ドレス全体にラインストーンがほどこしてあるような豪華な衣装なのです。

 ドレス選びで、もう一つ重要なことがわかりました。サントスFCの応援団である以上、赤と緑は絶対に使ってはならない色なのです。それは、なぜか。
 赤は宿敵、サンパウロFCのチームカラー、そして、緑は、パウメイラスFCのチームカラーだからです。

 我々のチームカラーは、黒、白、黄色です。この色のイブニング・ドレスの方が審査員の印象は良くなることは確実です。

 しかし、この色で豪華な衣装を探すのは、思いのほか、大変なことでした。マドリーニャ(見守り役)の女性ダンサーに相談をしたところ、彼女が仕事先から、写真の衣装をわざわざ近くのメトロの駅まで持って来てくれました。
 チームカラーの黒で、刺しゅうが入っているものです。
 でも、これでは「ムイト・シンプレス!」と言われてしまいます。

 私は足を棒にしながら、サンパウロ市内のドレス屋さんを探し回りました。
「黒か白か黄色で、刺しゅうが入っているドレスありませんか?」何軒の店でこう尋ねたことでしょう。
 黒か白は、まず華やかな衣装はなかなかありません。たまに、理想に近い衣装があっても、レンタル料金が5万円もして、明らかに予算オーバーでした。黄色はドレスそのものが、まずありません。

 これは、もうダメだ。地味なドレスでも、いいじゃないか。あ~でも、それでコンテストに落ちたら後悔するだろうな。コンテストは、もう来週というときでも、ドレスはまだ決まっていませんでした。

 
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