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沖縄サンバカーニバル、名古屋サンバカーニバルへのオ・ペイシの情熱を語っています。世界一、心のこもったカーニバルを!

サンバの女王 ナニ 7 ハイーニャの進退

2009-05-23 | サンバ
 カーニバルまであと3週間だというのに、サンパウロのサンバチーム、モシダージ・アレグレの女王、ナニの進退は依然、はっきりしていませんでした。

「出産後、痩せ切れなかったから、ハイーニャ(女王)を辞めるのでは・・・」そんな声がチーム内では、ささやかれていました。8年もチームに貢献した人が、痩せられないというだけの理由で、ハイーニャをクビになる。そんなことは、あってはならない、と私は強く思っていました。しかも彼女は、チームのために、カーニバル中、やけどを負いながらでも踊り続けた人です。
 
 バテリアの振り付けの練習が、カーニバルの会場、アニェンビーで行われました。平日の夜ということもあり、ふだんの全体の予行練習とは違い、チームのごく一部の人だけが来ていました。そのなかに、ナニの姿がありました。

 ナニ、カーニバルに出るんだ、良かった。彼女に挨拶をしに行くと、先日のテレビの収録で、アキというチームの友達を介して、日本人にサンバを教えていることを話した、と言っていました。
 しかし私は、「ナニ、バテリアの前で踊るんだよね」とは、あまりに直接的過ぎて、尋ねることができませんでした。
 
 バテリアが会場をパレードしました。バテリアの前にナニがいないな・・・と思っていると、一団が通り過ぎた、そのはるか後ろに、ナニが1人、ベビーカーを押しながら、踊っていました。
 誰もいない左右の真っ白な観客席に向かって、大きく手を振りながら、満面の笑顔で踊っているのです。人知れず、懸命に練習をしている彼女を見たような気がしました。

 ベビーカーには、生まれて2カ月の男の赤ちゃんがいます。ベビーカーは私が押してあげるよ、と言おうと近くまで行ったものの、赤ちゃんがいても、彼女がハイーニャであることには変わりがないのだから、余計なお世話かもしれない、とやめました。

 ナニが一人、真剣に練習をしている姿をみて、彼女はどんな形であれ、必ずこのカーニバルに出る、と私は確信しました。
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フェスタ・ド・ショッピ 

2009-05-10 | サンバ
 カーニバル2009の後、初めてのサンバのイベントが、今日、サントスFC応援団のサンバチームで行われました。
 その名も「フェスタ・ド・ショッピ」。ショッピとは、ポルトガル語で、生ビールのことで、ビールパーティとでも言ったらいいでしょうか。
 トルシーダ・ジョーベンのロゴマークが入った、今年のビールジョッキをもらって、生ビールを永遠に飲み続ける、というイベントです。

 今、午前4時で、私たち家族は、もう帰宅しましたが、今現在も永遠にパゴージ・バンドの演奏を見ながら、ビール・サーバーの前は、「ビールをくれ!」という人たちで、長蛇の列ができています。

 このフェスタで2時間、踊り続けることができるか、私は、朝からドキドキしていました。というのも、今はサンバは、オフ・シーズン中なので、サンバチームでのダンスの練習は、ありません。バテリアの前で踊るというのは、勢いと体力が必要なので、毎週毎週、踊っていれば、波にのって踊り続けられます。

 ですが、カーニバル以来、久々にバテリアの前に立つと、ちょっと自信がありません。意外に私の心の支えとなったのは、日々のカポエイラの練習。体力の限界が来ても、気力でひたすら動き続ける練習をしていることをイメージしながら、サンバをしました。

 そして、もう一つの支えとなったのは、サントスFCへの思い入れの強さでした。これまでのジョーベンのフェスタでは、私は応援団の勢いに圧倒されていましたが、自分も応援団側の人間になったことで、応援歌やサントスコールでは、予想以上に思い切りサンバをすることができました。

 さあ、2010年のカーニバルに向けて、再スタートです。
 この勢いにのって、11月の「沖縄サンバカーニバル2009」も思い切り、頑張りたいものです。

 

 
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サッカーの応援に感激

2009-05-06 | サッカー応援
 5週間連続、サントスFCのサッカーの応援に行きました。サンパウロ州杯の決勝でサントスが戦うとは、当初は想像していませんでした。
 
 サッカーの応援がこんなに面白いものとは、今回、初めて実感しました。ワールドカップの決勝でブラジルが優勝したときよりも大きな感激をこの試合で感じました。これも、応援団であり、自分のサンバチームであるトルシーダ・ジョーベンと一緒に続けて応援に行っていたからでしょう。

 サンパウロの全市民が注目したこの決勝の最終戦。先週、ホーム・サントスでコリンチャンスに負けてから勝ち目はありませんでした。
 それでも応援し続けたジョーベン。
 途中、ペナルティ・キックのチャンスを得たときには、目を真っ赤にして、感激していた応援団のメンバーがいました。そして、ゴールをひたすら祈りました。
 
 私の隣では、連続当選を果たしている市会議員が観戦していたのですが、静かに試合を見守るのかと思いきや、さすが応援団の関係者。プレーに失敗した選手には、最悪の言葉でやじり、シュートしそこねたときには、スタンドの端まで走って行って悔しがり、敵チームの観客には指を突き立てて非難し、心底、熱くなっていました。

 試合は1-1の引き分けでしたが、これまでの得点でサントスFCは優勝できませんでした。応援歌を歌い続け、拍手を続けても試合の結果はどうにもなりません。
 
 選手が応援団席の前まで来て挨拶をしてくれたとき、とある男の子は、号泣しました。彼の友達は「泣くな、またサントスは勝つよ」と励ましていました。

 試合の終わりは、私も思わずホロリ。息子に涙を見られまい、と隠れてぬぐいました。応援団の思いの深さを知った試合でした。

 
 
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沖縄サンバカーニバル うれしいメール

2009-05-02 | 沖縄サンバ
 オ・ペイシには、全国各地でサンバをする方々が、羽根や衣装、サンバシューズなど、さまざまな問い合わせをしてくれます。そんな中で、先日、とっても嬉しいメールをいただきました。

 「今年の沖縄サンバカーニバル、絶対行きます!」 

 と書いてくれました。
 こんなに嬉しい言葉はありません。
 沖縄サンバカーニバルの8年間をこれまで、全国のサンビスタが支えてくれました。

 神戸、浅草、浜松、大泉など各地にサンバカーニバルがありますが、沖縄サンバカーニバルほど各地からの応援出場に支えられているカーニバルもないように思います。
 11月のカーニバルまで、あと6カ月。わざわざ沖縄まで出向いてくれるサンビスタの思いに応えられるよう、ブラジルでたくさん面白いサンバを仕入れて、沖縄へ持って帰りたいと思います。

 明日は、サントスFC応援団のサンバチーム、トルシーダ・ジョーベンの今年、最初のバテリア(打楽器)の練習です。
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