サッカーシャツはモテる

　先週末は、米軍基地の人たちは、サンクス・ギビング・デーがあり、木、金、土、日と４日連続お休みでした。そのせいか、「遊びに行くぞ！」と言わんばかりに意気込んだ兄ちゃんたちが、オ・ペイシに来ていました。
　
　ブラジル人のお姉さまたちがいるクラブへ初めて行くという兄ちゃんは、私に根ほり葉ほり、どんなクラブなのか聞いていました。そのあげく、「彼女たちにモテるために、この服を買う！」とオ・ペイシに飾っていたサッカーのブラジル代表のカナリアシャツを買って、そそくさと着替えていました。

　それを見ていたもう１人の友達も、「じゃ僕は、こっちの青いの」とアウェーのユニフォームに着替えていました。がたいのいいアメリカ人が黄色と青のユニフォームを着て、何かアンバランスな感じがしましたが、ずいぶん張り切ってクラブへと向かっていきました。

　彼らは作戦通り、モテたでしょうか？　ちょっと気になるところです。

バンデイラグッズのおねだり

　サンバ居酒屋「オ・ペイシ」では、今年の春からブラジルグッズを大量にお店に陳列するようになりました。
　緑と黄色のバンデイラ（ポルトガル語で「旗」の意）のデザインが好きな人が多く、いろんな人の目にバンデイラグッズが留まれば、と置き始めたものです。

　ですが、最近、意外な方法でこのバンデイラグッズを買って行く人がいることに気がつきました。

　大抵は女の子なのですが、自分に気がありそうな男性と一緒にオ・ペイシに食事に来ては、「ねえねえ、このブラジル国旗の服、私に似合うと思わない？」と彼氏の顔色をうかがいつつ、脈がありそうだと思うと、試着をしてみて、「買ってくれる？」とおねだり攻勢に入るのです。

　先日の女の子は、見事にもこの戦略に成功し、ブラジル国旗のビキニとキャミソールに短パンをゲットしていきました。

　こんな方法で買って行くお客さんがいるとは、商品を並べ始めた当初は全く想像していませんでした。まあ、買っていただけるのは、ありがたいことなのですが。

フェスタのはしご

　今日はフェスタが２つありました。１つは、先日の沖縄サンバカーニバルの１台目の山車に乗っていたブラジル人女性とアメリカ人のだんなさん主催のパーティーでした。
　具志川から海を望む高台にある芝生のお庭で、ブラジル式バーベキュー、シュラスコとサンバ。フェスタに来ていた人のほとんどが、カーニバルに出場していたか、見に来ていたかなので、大いに盛り上がりました。

　そしてもうひとつのフェスタは、カーニバルを一緒に作った自衛隊の皆さんとの打ち上げでした。偶然にも会場となった隊長の家は、先のフェスタの家から車で５分のところだったので、我々の移動は楽々。しかも、そのお家からもきれいな海岸線が見える絶景で、とっても贅沢な場所でした。大スクリーンでのカーニバルの上映会もあり、みんなでカーニバルを振り返って見ていました。

　フェスタは、自分が主催することが多いのですが、こうして別の人が主催してくれるフェスタに１参加者として行くのは、本当に楽しいことです。いい土曜日でありました。

ブラジル人の雑誌

　先月のウチナーンチュ大会の様子が、ブラジル人コミュニティの雑誌「オータナチーバ」に紹介され、そこに我々のサンバチーム「オ・ペイシ・キ・リ・ダ・コザ」のステージの様子とサンバ居酒屋「オ・ペイシ」の話が１ページにわたって大きく扱ってもらいました。

　それからというものの、オ・ペイシには全国のブラジル人から、さまざまな問い合わせの電話がかかってきます。

　浜松在住の女性は「ブラジル人相手の美容院をやりたいのだけど、需要はあるかしら？」、長野の男性は「日本人の彼女がサンバ好きなんで、今度カーニバルに出してくれるかな？」、栃木の男性は「沖縄の芋の苗を送ってくれるかな～」　

　次はどんな問い合わせがあるか、と電話が鳴るたびに楽しみに待っています。日本全国に住むブラジル人は約３０万人。その多くの人が、沖縄を注目してくれていると思うと、とっても親近感がわきますよね。

カーニバル見たよ！

　このところオ・ペイシに飲みに来てくれるお客さんには、「カーニバル見たよ！」という方が多くいらっしゃいます。カーニバルを主催している者としては、非常に嬉しい反応です。
　この沖縄サンバカーニバルがなければ、出会うことのなかった人がブラジルやサンバ、強いてはお祭りに興味をもって来てくれるのですから。

　パレード中はバタバタしていて、沿道のお客さんと話をすることは不可能ですが、その方たちが、数日後、ゆっくり感想を言ってくれるのも嬉しいことです。

　なかには、もっとこうした方がいいんじゃないの、とご意見もいただけるので、心を入れ替えて素直に耳を傾けようと思います。

　この際、沖縄サンバカーニバルに意見しよう、という方、パレード会場のすぐそばにあるオ・ペイシに是非ともいらしてください。

カーニバルが終わったら

　沖縄サンバカーニバルが終わって２日。ついこの前まで、太陽がサンサンとしている中で、汗をかきながら準備に駆けずり回っていましたが、カーニバルが終わった途端、何だか急に肌寒くなってきて、秋到来、といった感じになりました。

　カーニバルと共に、１１月の初めですが、沖縄では今年の長かった夏が終わったように思います。

　そんなことを話していたら、夫に「それは、カーニバル前は気持ちがカッカとしているから、暑かったんじゃないか」とひと言。確かに、そうだったかもしれません。秋が来て、ようやくゆっくりできるようになりました。読書にでもふけりたいものです。
　

カーニバル終了

　「沖縄サンバカーニバル２００６」が無事終了しました。ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。
　まだ放心状態にありますが、ゆっくり反省をしてみたいと思います。