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サンバはチームを超えて

2012-03-11 | サンバ
 カーニバル前のハイ・シーズンになると、サンバチームとして出場するイベントがたくさんあります。
 
 招待を受けるとチームは、旗持ちのカップル、バテリア(打楽器隊)、歌手、ギター、コルチ(王室)を引き連れて、参加します。

 サントスFC応援団のサンバチーム、トルシーダ・ジョーベンのコルチのダンサーとして踊っている私も、打楽器隊のメンバーである夫も、イベントには必ず参加します。

 今年、とても行きにくいイベントがありました。

 それは、ここ数年、不義理をしているサンバチーム、プローバ・ジ・フォーゴ。2007年、2008年はほぼすべての練習へ通ったのですが、このところジョーベンと同じカテゴリーになり、ライバルチームとなってしまった以上、すっかり遠のいてしまったのです。


 かつては、地下鉄、電車、バスと乗り継ぎ、日本でいえば、東名高速のような大幹線道路の脇をテクテクと歩き、無人の歩道橋を渡り、よく通ったものなのですが・・・。


 ジョーベンが呼ばれたフェスタの主催者は、UESPというサンバのリーグだったのですが、フェスタの会場が、このプローバだったのです。

 不義理をしていて悪いな~という気持ちと何か気まずい気持ちで、複雑な感情だったのですが、会場に入り、プローバのハイーニャと挨拶をした瞬間から、それはだんだん、消えていきました。

 4年ぶりの再会でしたが、かつては一緒に踊った仲間。プローバのコルチの女の子も、半分は以前と同じメンバー。同窓会で友達に再会するような、懐かしい感覚がありました。

 ジョーベンのショーに、彼女たちを呼び、ジョーベンのバテリアの前で彼女たちと一緒に踊ったときは、どこのチームにいても関係はない。サンバが好きだという気持ちがあれば、チームを超えて、一人ひとりがつながっている、と強く感じました。

(写真はプローバのハイーニャ、リリアン)

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