ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

ヒナノキンチャクの花を訪ねて。 ほかに盛大な”あて”も見ました。

2013-08-30 10:39:08 | 草花
久しぶりにヒナノキンチャクの花を見て来ました。
この花はヒメハギ科の絶滅危惧ⅠB類(EN)にランクされていて、稀少植物と言えるカテゴリー入りしています。
日本では、福島県以西の16都県に生育が確認されているに過ぎません。
愛知県には確認されていませんので、出かけて見て来ました。

場所については、申し訳ないのですが、詳述するのを避けますが、開けた石灰岩地で生育するようで、撮影した場所は1平米くらいのところに8株くらいが生き延びているような感じがしました。
この場所ですと、何も知らない人がチョット休憩し、腰を下ろしてしまったら即、絶滅するのではないかと思ってしまいました。

保護しようとして柵を設けたら、それによってこの稀少植物の存在が知られ、盗掘に繋がりますので、保護柵設置が出来ないのでしょうが、先行きが心配でありますね。

ヒナノキンチャク1 ↓


ヒナノキンチャク2 ↓


ヒナノキンチャク3 ↓


ヒナノキンチャク4 ↓


ヒナノキンチャク5 ↓

ヒナノキンチャクの名前の由来は、花の下で片側に偏って着く、直径3ミリほどの平べったい丸みを持った果実の姿によります。
草丈は15センチ以下で花は小さく、そのつもりで歩いていても見落としてしまいそうなほど小さなものです。


木の”あて(陽疾)”について
山の斜面に育つ木で、芽吹きの時には地面に対して直角に芽を出しますが、育つ過程で、木は天空に向かって真上に伸びて行きます。
このときターニングポイントになる部分は湾曲します。
この湾曲した幹の部分を”あて(陽疾)”といいます。
”あて(陽疾)”は針葉樹では湾曲の外側(圧縮側)に出来、広葉樹では内側(引っ張り側)に出来るようです。

この”あて(陽疾)”の部分で材を作ると多いに狂うそうです。
ですから「アテにならない」と言う言葉はここから来るのではないかと、かの法隆寺再建時の宮大工棟梁の西岡常一さんがその著書の中で語って居ます。

山の斜面で見た、杉の木のアテ群 ↓

「アテは狂う」・・・・・そう聞きますと、これを材にして実際に使ってみて、その大暴れのし具合を観察してみたい気持ちも起こりますね。
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8/22日 安曇野西に聳える餓鬼岳訪問 その5:亜高山帯をほぼ水平移動して百曲がり通過まで

2013-08-30 06:43:22 | 草花
「めっちゃ」・「まじで・・・」・「ヤバい」・「スゴ~い!」・・・・・今では世間の人たちが普通に使っている言葉ですが、小生はこの言葉がどうにも好きになれずにいます。

「めっちゃ」・・・・・関西系のお笑い芸人が多用して、それが全国的に使われだしたのでしょうね。「滅茶苦茶」から来ている言葉でしょうか。

「まじで」・・・・・・これは昔から関東の落語家が使っていましたが、長い年月掛けて、これを一般人も真似して使うようになりました。

「ヤバい」・・・・・・これはある種の業界人が使う下卑た言葉で、多分にスラング的であります。「ヤ」の字の付く社会の方達はこれを逆転して「バヤイ」と言う使い方をしていましたね。

「スゴ~い」・・・・・若い女性が滅多矢鱈に使う言葉ですね。殆どの驚きや感動、またはそうではなくてもこの言葉一つで現してしまうのですから残念です。

今回の記事ではガラ場を登りきり、大凪山に着き、平坦な亜高山帯を長く歩き、それが終わりいよいよ最後の詰めの百曲がりの急登を通過するまでのレポートです。

これを嫌いな言葉で表現するとこうなるのではないでしょうか。
「岩屑のめっちゃ転がっている、ヤバイ道を登るのはマジで草臥れました。チョー頑張って登ってから、下を見て思わず「スゴ~い!」と言葉が漏れ出てしまいました。」
まぁ、こんなところでしょうか。

オオカメノキ ↓

オオカメノキの実が今度は良い位置で眺められました。



バイカオウレン ↓

花は勿論終わってしまっていますし、実すら気配が有りません。しかし、花の時季に来たならば、このあたり一帯で沢山の花が見られることでしょう。



大凪山 ↓

結構疲れを拾ってやっと着いた大凪山です。これで高さは1000m稼いだことになり、残すはあと600mくらいです。ここから一気に登ってしまえば良いところですが、そんなに甘くはなくて、これからしばらくは亜高山の針葉樹林帯の中を水平移動していきます。



ナナカマドの早い紅葉 ↓

未だナナカマドの紅葉には早いのですが、何らかの原因で紅葉を始めたものが出て来ました。



石楠花の種 ↓

こちらでは今年花を咲かせた株ですね。種をつけていました。



マイヅルソウの実 ↓

こちらも種の姿が見えます。



アカモノの実 ↓

アカモノも名前の由来となった”赤いもの”をつけています。



蓮華岳 ↓

樹間から蓮華岳が見えてきました。



テングノコヅチか? ↓

いつも見るツルリンドウよりも花が小さくて、スッキリ感のあるものが出て来ました。
おそらくテングノコヅチではないかと思います。



針葉樹林帯 ↓

こんな道が長く続き、帰りのことを考えると、少し心配になり始めました。



ここにリュックをデポ ↓

長い道のりを重い荷を背負って歩くのは今の小生には負担が大きくなりそうですので、重たい部分をここに残して、身を軽くして山頂往復することに切り替えました。
ナップザックに必要物を詰め替えて、リュックは木にぶら下げてデポしておきました。



やや平坦路が続く ↓

平坦路は未だ続きます。一旦下ってから、「百曲がり」と言われる最後の急登に備えます。



ハンゴンソウ ↓

ハンゴンソウは百曲がりの急登で現れ始めました。



オヤマリンドウ ↓

こういう花に目移りしながら急登を頑張りとおします。



ミヤマバイケイソウ ↓

ここでも花は終わっています。



サラシナショウマ ↓

サラシナショウマは良い姿のものが出てき始めました。



ベニバナイチゴ ↓

ベニバナイチゴの大粒な実がついています。試しに頂いてみますが、いつもどおりにさほどの美味しさは感じません。
こうしてやがて百曲がりの急登も通り過ぎていきます。
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