ようやく映画「NANA」を見てきた。たかが映画を見るのに、往復200Km(汗)。息子が、NANAなんか見ないーってうるさいので、俺と娘が「NANA」。奥さんと息子が「頭文字D」。
「NANA」にはすっごい期待してただけに…、がっかりっていうのがホンネ…。原作に忠実にっていう製作側の気持ちはよーくわかった。そこは評価するけど、一本の映画として見るとなんかハンパな気がしたなー。やっぱキャスティングが微妙だって。そこは賛否分かれるとこだと思う。
今回描かれてた中で、個人的にこだわってるシーンがある。ひとつは、ノブが作ってきた曲を707号室のテーブルの上で、ナナがケータイをマイク代わりにハチの前で歌うシーン。もうひとつは、メン募の貼紙見てやってきたシンの腕前をみるため、ナナとノブとシンが一曲合わせるところ。この二つの描かれ方が半端だったのが個人的にすごーく残念だった。バンドをかじったことのある人ならわかると思う。新曲のデモを作って、ドキドキしながらメンバーに聞かせて、かっこいいじゃんって気に入ってもらえた時の喜びとか、新しいメンバーを探してる時に、どんな奴なんだろって少々不安も混じりながらも曲を合わせてみて、こいつとならやれるって確信もった時の感じとか、この辺をしっかり描き切って欲しかった。
NANAをリアルタイムで読んで育って、今ギャル文化の真っ最中って感じのmが以前言ってたんだけど、
「裏切りを許せる程大人にはなれなくて
傷ついてもすがりつける程 一途にもなれなかった
あたしの負けだよ」
章司の裏切りを目の当たりにした時の、ハチのこの言葉が忘れられないって。
これ、今回の映画ではカットされてたんだよなー。これでいいのかよ。