フレームが終わってしまった。さすがに息子落ち込んだ。今後どうしたらいいのか悩んだ。うちだってお金に余裕があるわけじゃない。俺もカラダがキツイ。震災で大きな痛手を負ったこの街を俺の役割を通してしっかり支えていかなければならない。レースと仕事の両立が続けられるのか…。それに、レース中のアクシデント…俺はこれが一番怖くてしかたがない。ならば一時的にレース休むか…。そう思ったけど…息子のレースに対する熱意は、こんなんで収まらないとこまですでに来てしまってる。でも車両がなくては…。俺も悩みに悩んだ。そしたらIさん、独自のコネで中古シャーシを無理やり強引に確保してくれた。しかもそれ間もなくショップに届くみたい。Iさん早っ!!そりゃ新車の方が戦闘力高いに決まってる。でもそんなの買うカネない。中古のリスクはあるけど、ここはもう中古しか選択肢はない。そして…その中古シャーシとは…。
予選ヒート、ダメ元でグリッドついたもののスタートしてみればけっこう挙動安定してる!Iさんの読みが当たったか!?息子、スタートで順位を上げ、さらに抜いて11、12番手辺りを走ってる。息子のペースが明らかに速い。こりゃ奇跡!この勢いならどんどん上に上がって行ける!…と思った途端…。混戦の中、コース上に止まってた車両にあろうことか息子追突、そしてストップ。うちの第2戦はここで終了。フレーム前部が大きく曲がってしまった。クルマ壊しちゃった…そりゃ息子、落ち込む。なんでこんな展開に…。走らせるカートがもう…俺も落ち込む。多くの人が声をかけてってくれる……。レースってやっぱ怖いとあらためて思った。
タイトラに出てったもののストレートでは右によって行き、ブレーキ踏めばクルマが斜め向き、コーナーではどアンダーかと思えば急にオーバーになって回り込み、しかも左右では挙動が全然違う…そんな状態でアタックしてる息子。5~6周も走っただろうか。こりゃ絶対ビリかと思ってたら、43秒7くらい出てて27台中19番だった。予選までの間、Iさんの懸命の修復が続く。原因がつかめずチームのみんなもあれやこれやと悩んでたところ、Iさんが一点不可解な箇所を見つけた。もしやこれ?Iさんがダメ元で対策施す。予選ヒートがもうすぐ始まる。
つづく
つづく
前日走行から真っ直ぐ走らないという症状を抱えていた息子のカート。セッション終了するたびにIさんが対策施すけど、症状改善されず。何か根本的な部分に問題があるのかも…。大きな不安を抱えたまま土曜の走行が終了してしまった。そして決勝当日。公式練習でも症状は同じ。フレームの反りとかアライメントとかあちこち確認するけど、原因が全く掴めない。頭を抱えるIさん。考えられる対策を何度もあれこれ施したけど、まったく症状が消えない。なぜ…。無常にもタイトラの時間が迫り来る。息子、遅れてコースインして行った。
つづく
つづく
SUGOカートレースシリーズ第2戦、無事終了…しなかった~。まずは俺。連日の激務続きがたたって決勝当日は朝から絶不調(ーー;)頭痛、吐き気、下痢ピー、顔面蒼白、冷や汗、カラダ中の痛み…。もう全身疲労状態で、メカニックとして全く役に立たず。そのうち過労死すんじゃないか俺…。
つづく
つづく
今日本は正にヒューマンエラーの最中にある。社会のカラクリをよく見よう。当たり前だと思ってたことが実はウソまみれだったことに気づくはず。これから未来を担う子供たちの世代が、安心して自分らしく自由に生きられる社会を創ることが、俺らの世代に求められてることなんじゃないか…。声をあげよう。
311から13ヶ月が過ぎて、世の中的に311の影がすごーく薄くなった気がする。でも被災地の壊滅的な産業や雇用の状況は相変わらず。食うに食えない人達がいっぱいいる中で消費税増税がどんな顛末をもたらすか想像できないなんて、政治家も役人もどんな頭してんだか…。復興費を税金で担保する発想をどうにかできないもんかな…。