日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

読書案内 その1 『群集心理』(ギュスターヴ・ル・ボン)

2020-03-01 18:11:19 | トピックス

この数週間の社会状況をみていると思い出す本があります。

ギュスターヴ・ル・ボン著の『群集心理』です。

著者は19世紀末のフランスの社会心理学者で、心理学の視点に立って群集の心理を解明しようとした人物です。

この本は未熟な精神に伴う群集の非合理的な行動に警告を発したものです。

ル・ボンは19世紀中期に生まれ20世紀初頭まで活躍していた人物ですが、彼の警告はIT革命によって情報が拡散しやすい現代のほうにより当てはまる部分が多いように感じています。

著者の群集を批判する言葉はあまりに直接的でここに記すことは憚れるので興味のある人は直接著書を参照していただきたいと思いますが、人間の合理性というものはそれほど信頼できるものではないというル・ボンの人間観がその根底にあります。

群集は皆が同じような行動をするものであり、それが何よりも未熟な精神の表れであるということです。

つい他人に同調してしまう行動をとっているとき、その人の正常な考え方は失われ、群集の中の一人として社会の秩序を破壊するような危険な行動へと突き進むことを警告しています。

つまり群集の中の個人は暗示を受けやすく、本能のままに行動してしまうということです。

毎日変化するSNS・マスコミの情報にとらわれ、マスクやトイレットペーパーを争って買い求める人々の姿を見るたびにル・ボンの警告を思い出します。

今回のことにかかわらず、自分の考え方を意識することなく集団に流されるままに他人と同じような行動をしていないかどうかを見つめ直すためにル・ボンの『群集心理』はお勧めです。

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

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自宅でできるトレーニング 下半身編①

2020-03-01 14:26:20 | 日常

下半身のトレーニングの基本は、スクワットです。

しっかり胸を張って前を向き、膝をつま先より前に出さないことです。

足を広げる幅を変えることで鍛える筋肉や強度に変化を持たせることができます。

広いパターンから閉じるパターンまで工夫することができます。

きちんとしたフォームで行えば自重でもしっかりと下半身を鍛える事が出来ます。

基本的には10回~20回を3~5セットが適当でしょう。

スピードに変化を持たせることもできます。

① ゆっくりしたスピード 1回につき5~10秒をかけて3~5回

② 速いスピード 1回につき1秒で20~30回

③ ゆっくりと速いスピードの組み合わせ ゆっくり3回+速く10回

スクワットだけでも足の幅とスピードに変化を持たせることで様々なバリエーションで下半身を鍛える事が出来ます。

竹村知洋

 

 

 

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今だからこそできること

2020-03-01 14:26:20 | 日常

政府の要請を受け、明日より日大豊山高校でも休校となり、当面の間クラブ活動も休止となりました。

街中でも公営・民間を問わず、どこのスポーツ施設も閉館しているところが多いようです。

また、この問題はいつ解消されるかも不透明です。

しかし「練習できないのだから仕方がない」といってただ家の中でゴロゴロしているのはスポーツ選手として自覚が足りないと言わざるを得ません。

このような状況の中でも自宅でできることはたくさんあるはずです。

可能な限り体力を維持し、日頃不足していること(例えば柔軟性など)を改善し、練習再開に備えることが求められます。

スポーツ選手でなくても多くの中高生は自宅にいる時間が日頃よりも増えて運動不足になりがちなのではないでしょうか。

工夫次第では誰でも自宅で体力を維持することは可能であると考えます。

日本では自宅にウェイトトレーニングの道具がある人は少ないでしょうから、「自重でのトレーニング」が中心となります。

しかもほとんどのトレーニングは、せいぜい畳一枚分の広さがあれば十分です。

水泳に必要な全身持久力に関しては心肺機能に関わりますので維持をすることは難しそうですが、それも工夫次第では「何もしないよりはまし」といえる状態に保つことは出来るのではないか、と考えています。

そこでこれから「自宅でできるトレーニング」を考えていきたいと思っています。

また、中高生は休校となって時間があるわけですから学習はもちろんのこと、普段できない読書をするなど「自分を高める時間ができた」と前向きにとらえることで充実した時間を過ごすことができるはずです。

「物を考える」ということに関していえばこれほど贅沢な時間はありません。

この期間をより充実したものにすることで、学校や練習が再開されたときに人によって大きな差が生まれていることになります。

このブログを通して私自身も考えてみたいと考えています。

竹村知洋

 

 

 

 

 

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