インド哲学の古典『バガヴァッド・ギーター』から引用した、私の座右の言葉です。
弓使いの戦士アルジュナとの対話で神の化身であるクリシュナが述べた言葉です。
インドを二分する大戦争が始まろうとする直前に身内同士の戦いに弱気づいたアルジュナに対してクリシュナが語りかけました。
あなたがこの世に生を受け与えられた役割は何か、ということです。
クリシュナがアルジュナに説いたことは、好悪の感情や結果にとらわれることなく「為すべきことを為せ」というものでした。
誰でも嫌なことはしたくないですし、失敗することを恐れています。
そしてするべきことがわかっているのにしないとき、人はたいてい「いいわけ」を用意しています。
しかし心の奥底では「今、何をしなければならないか」ということをわかっているはずです。
そこから逃げるな、ということをクリシュナは言っているわけです。
自分がしなければならないことはつらいことが多いですから、目をそむけたくなるのもよくわかります。
試験があるのに勉強する気にならない、身体を鍛えなければならないのに苦しい思いをしたくない。
誰だって楽なほうがよく、自ら進んで苦しいことはしたくありません。
毎日がその連続だとも言えます。
そこで何とか感情をコントロールし、やるべきことをやるために勇気づけてくれる言葉が「為すべきことを為せ」です。
今、クラブ活動は休止中でありプールには水も入っていません。
私たちが考えるのは2月までの強化を少しでも無駄にせず、これからの大会へ向けてできることをすることです。
自分がやるべきことは何か、今できることは何か。
今与えられている時間を少しでも有効に使っていきたいものです。
竹村知洋