ビタミンCは、免疫の主力ともいえる白血球の働きを強化したり、自らもウィルスに攻撃を仕掛けるなど攻撃と防御の両面から身体を守ります。
人間は進化の過程でビタミンCを体内で作ることが出来なくなったため、食品やサプリメントで摂取する必要があります。
食品では果物全般、特にアセロラやいちご、みかん、柿、キーウィなどに多く含まれます。
野菜ではピーマン、菜の花、ブロッコリーなどがよいですが、生野菜だとたくさんの量を摂ることが難しいため、温野菜の方がよりよいでしょう。
しかし、野菜の調理によってビタミンCが失われてしまうこともありますので、煮るよりは炒めたほうが損失は少ないようです。
ビタミンCは、天然のものと人工的に作られたもので特に差異はないということです。
サプリメントでもCは比較的安価で、量も多いです。
一番吸収のよい摂取の仕方は、1回の摂取につき1000㎎(1g)ずつで1日に2000~3000mg(2~3g)を摂取するとよいでしょう。
少し体調の悪い時には3時間おきごとに摂取すると、回復がはやくなります。
ストレスによってもビタミンCは消耗します。
副腎皮質から分泌される抗ストレスホルモンの生成にはビタミンCが欠かせません。
不安、緊張、過労などを感じている人、激しい練習を積んでいる人、これから大会に出場しようという人、入学試験を控えている人には必要なビタミンとなります。
酸素を運搬する血中のヘモグロビンの生成にも必要な栄養素ですから、持久力を高める水泳選手にとっては必須のビタミンといえます。
コラーゲンの生成など身体づくりにも使われるビタミンですので、意識して摂取するように心がける必要があります。
竹村知洋