50MHzのハンディトランシーバーCQ-P6300をチェックしてみた。
送信出力は3W近く出ている。
古い割にはタレていないようだが、あまり使っていなかったのか?
でも外観はそれなりに傷などもあるので、移動運用にも使われてい
と思われる。
このリグは高校生の時に先輩が使っていたので、触ってみたことは
あるのだが、これで運用したことはない。
当時6mのAM・FMと言えば、RJX-601が一番の人気だっただろ
う。その少し前だとTR-1200になるのかな。
このCQ-P6300はかなりマイナーな存在だったように思う。
現物をゆっくりと触ってみると、電源を入れても受信ノイズが聞こ
えない。
そう言えば、送受の切り替えがリレーではなくマイクの中にあるス
イッチでやっているということを思い出した。
マイクを接続すると受信音が聞こえてきた(ノイズだけだが・・・)
SGで信号を入れてみると、そこそこの受信感度も維持しているよう
だ。
メーターランプのスイッチがRITのつまみを引っ張るというもの
である。RITのON/OFFスイッチは無い。
そしてクリスタルの固定チャンネルとVFOが付いている。
VFOは送信系統図を見ると自励発振でLCの形になっているが
このつまみはどう見てもバリコンではなく、ボリュームのように
見える。
ということはCの部分はバリキャップか?
ビートを受信しながら回してみるとチャピッているので、ボリュ
ームがガリっているのだろう。
送信周波数を測定するため、1chで送信すると50.977を表示
した。
23KHzもズレている。
2chでは51.041MHzなので、こちらは1KHzしか
ズレていない。
チャンネル毎に調整する必要がありそうだ。
まあ、このままでも使えないことはなさそうなので、下手に弄
るよりはそっとしておいた方が良いかも。
それでも回路図を手に入れたいところではある。
多分、これを使ってQSOすることはないだろう。
一つすごいのが、内臓ロッドアンテナがローディングコイルで
短縮されている。
これはTR-1300もそうだった。
アンテナの機能としてはフルサイズの方が良いに決まっている
が,ハンディと考えると短い方が助かる。
それにしても昔のリグはデカイ。
これがハンディトランシーバーとして販売されていたのだから
すごい時代だ。