カープ君の部屋

カープファンですが、カープの記事はありません。目指せ!現代版「算額」

041【「途中の式」は必要?】

2021-07-11 18:15:16 | 現代徒然草
@041【「途中の式」は必要?】

途中の式を書く必要はあるでしょうか?
答えは、「場合によって異なるでしょう。」です。
①3+7+2
②1/3+1/7+1/2
③8+(-13)
④2^100

少し極端な例を出しましたが、内容とそれを解く年齢(正確には算数数学の力)によって必要な場合と必要でない場合があるのです。
①多くの人は頭の中で、3+7=10,
10+2=12 と計算できるでしょう。
②1/3+1/7=10/21で 10/21+1/2=41/42
あるいは
1/3+1/7+1/2=(14+6+21)/42=41/42
を頭の中だけで計算するのは少し大変です。
③は、負の数を学習し始めたばかりだと
8+(-13)=-(13-8)=-5 と必要でしょうが、負の数に慣れてくると必要ないでしょう。
④2^100 を途中の過程をメモしないで頭の中だけで求められる人は皆無でしょう。

中学校までで学習する数学では、「数学」の基礎的な内容のため頭の中だけで考えることができます。しかし高等学校で学習する数学は、学問の「数学」に繋がる内容を扱います。抽象的な内容も増え、全ての過程を頭の中だけで処理をすることが困難になります。処理の過程をメモしない多くの人は高校1年の2学期ぐらいから挫折し始めます。挫折しないためには、処理の過程をメモ、すなわち「途中の式」を書ける力を中学校時代までに身に付けることです。では「途中の式」を書ける力を身に付けるにはどうしたらいいのでしょうか?一番楽な方法は、教科書・問題集・参考書の解答を真似ることです。ほとんどの解答は「途中の式」を必要で最少限しか書かれていませんから、それを真似ることで「途中の式」を書ける力を付けることができるでしょう。もし途中で省略されて分からない部分があれば、補った解答にしておいて後から見ても分かるものにしておきましょう。
(2017/12/20)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする