はーい!
、、、って、しつこいようだけど、、、まだ昔の日記で面白そう(←自分的に?笑)なのがあったので紹介します。
それは、あのフランスのマグマの来日公演を観に行ったときの日記です。
実は、マグマ大好き!
特にベースのヤニックトップがいた時代が好きです。
ベースのあの独特のオーバードライブの音色が癖になって、いつのまにか感化されている気が最近したり~。
ジャンルは違えど、もともとマグマはリーダーのクリスチャンヴァンデがジョンコルトレーンに影響を受けて始めたバンドらしいので、音楽もジャズのモード旋法を使っていたりして興味深い部分もあり、、。
ということで、憧れのドラマーのひとり、クリスチャンヴァンデを観ただけでも価値のあるライブだった。
「MAGMA LIVE-完結-」 2001年6月6日 記
今日でちょうどあの感動のマグマのライヴを観てから一週間が過ぎた。未だ興奮冷めやらず、、、あれは一体自分にとって何を意味するのか?ずっと考えていた。
今日のような薄暗い曇り空。小雨が夕方降ってきてライヴの会場の入り口で待っている気持ちが複雑な心境になったのを覚えている。
しかし、どうにか時間になって会場の小さなステージを見てほっとする。そしてオール・スタンディングで観続ける体力的不安をよそに、こんな至近距離で観られるなんて・・・幸せかもしれない!とふと思った。
開演時間の7時をちょっと過ぎた頃、メンバーが登場。バンドのメイン・コンポーザー(ブレイン)のドラマーのクリスチャン・ヴァンデの姿にしばし感涙。”うぉ~!!本物だぁ♪”今まで写真や海賊盤のライヴ・ビデオでしか拝んだことしかなかっただけに嬉しかった。
歳は取っても貫禄があるなぁ!と思った。その他演奏のメンバーはギターとベース、そして終始ローズ製のエレピを弾きまくったキーボード。そして圧倒したのが、なんと言ってもバンドの名物?独自のスキャットにも似たコバイヤ・コーラス隊。向かってステージ、左側が男性ふたり右側に女性ふたり。合計4人ものステレオ感のある配置にまたもや感動!今までコーラス隊は3人だと思っていた私にとっては嬉しい誤算だった。
マグマはライヴ・バンドである!!そう言われてもスタジオ盤を聴く限り信じられない人も多いかもしれない。また仮にライヴ盤を聴いても、あのサウンドが本当に再現出来るのか分からなかった。非常に巧妙にアレンジされた楽曲と自在に変化し続けるアドリヴ的演奏。各楽器の演奏の技術の目に付くプログレやジャズロック系のバンドとして考えると不思議だった。私は大好きなドラマーを見つめる感じでマグマのライヴに望んでいた。しかしそれは叶わなかった。そしてそれ自体がドラマーのクリスチャン・ヴァンデの望みだったのかもしれない。
私はひたすらステージ上の音楽に身を委ね、脳裏のずんずん伝わる刺激に陶酔し続けていた。こんな音楽をやるバンドが他にあるだろうか?そう思っていた。
きっと”あの”曲を演奏するに違いない!始まる前にそう思って臨んだ。だから最初に究極の瞬間~トゥーザムタークのイントロが演奏された時、失神しそうになったのだ。
えっ?まじ、これが最初?って。だけど今回のライヴの趣旨をすでに分かっていた人にとってはそれは当たり前だった事らしい。私は演奏される曲について何も知らなかっただけだった。
そして曲は一旦始まるとそれは生命の鼓動のごとく集中的に躍動する。一曲の時間を気にすることもない。ただひたすら音楽に乗って陶酔する。そんな気持ちが会場全体を包んだのが分かった。
ノリノリのロック・コンサートのような反応。巧みな変拍子のリズムがこれほどダンサブルに演奏されるなんて誰が想像しえただろう?だから・・・マグマは偉大!そう思う。ジャズのモード・スケールを多用した楽曲のアレンジ。あの暗いような明るいような独特の甘さが、また独自のコバイヤ語の歌詞を相成って華麗に宙を舞う。
曲のメイン(サビ)の部分になるとコーラス隊全員がステージの最前列のフロントに集結。そして思いっきり歌うとそれに反応してお客さんも同じく合唱する場面もある。そして、楽器に演奏部分のパートになると今度はベーシストが、あの凶悪なオーバードライヴでソロを弾き始める。フィンガー・ストロークでついには弦をその馬力で切ってしまう程熱狂して演奏する。
終始オーケストラの指揮者のようなタクト姿でドラムに向かい続けたクリスチャンに更に感銘を受ける。
一曲1時間近い楽曲を3曲演奏。それが彼らの代表曲でもある-トゥーザムターク全3楽章だった。一曲演奏が終わる度に休憩を入れ、それがなんともクラシックっぽいと思った。
アンコールではやはり・・・誰もが望んでいたクリスチャンのヴォーカル曲を熱唱!!まったくもって音楽は言葉にあらず・・・と思った。
私のマグマ歴はまだ浅い。いまから2年前に彼らが初来日した日になぜか一枚のCDを買った。KOMPILAと名づけられたベスト盤をそれから毎日2ヶ月間聴き続けた。そして3ヶ月目に思った。”これは私の待ち望んだ音楽”だと。そしてドラマーのクリスチャン・ヴァンデにとても親近感も憶える。
特に彼のジャズ・ドラマーとしての側面に感動。彼の創る音楽を探求してみたい衝動に狩られる。しかし、、思った。”来日は終わった。”
待ちに待った今年。再来日は素直に嬉しかった。自分にとっての伝説のドラマーを生で観られる。特別な思いが脳裏を過る。
最後に思ったこと・・・それは望みは必ず叶う!って事。
どうやら、あんましライヴのレポートとは程遠い内容になってしまった。感動はまだ冷めやらず。
また・・・観たい!!マグマ。