キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

A-50

2016年06月24日 09時11分55秒 | アルトサックス

昨日は超久しぶりにアルト「A-50」を吹いてみたー。



というか、セルマーのアルトを吹き始めてからヤナギサワのアルトはあまり吹かなかったけど、やっぱりこの楽器はとっても愛着があるし思い出もたくさん。

以前、ブログに書いた記事はこちら

で、「A-50」なんだけど、「うーん。やっぱり吹きやすい!」というのが素直な感想~。なにしろサックスを始めてから約5年間ずっとメインで使っていたし、レッスンもすべてこの楽器。
生まれて初めて手にした管楽器だし、、。

たしかに当時、レッスンで先生が仰っていた「軽く鳴りやすい。キー配列もコンパクト。」というは、今も感じたけど、久しぶりに吹いて、(セルマーのキー配列に慣れたせいか、)構えて吹いた場合、ちょっとヤバい箇所があった。
それは、、、指板というか指を置く貝の厚さが薄くて、指先で押さえると非常に滑りやすい。キー全体の位置もちょっと斜め気味なせいか、手を添えると安定感が微妙~。手の極小の自分でそうなのだから、手が標準の人だとちょっと手があまるかもしれない。
それでなんとか手で押さえ込んで構えて、手と口でバランスを取るのだけど、これが意外とピンポイント的にポジションが決まっている感じで、、。アルトを構えるフォームが固まっている人だと楽なんだけど、これが楽器初心者の人だと非常に構えが安定しないのでは?という疑問が湧きあがった。
現に自分はこの楽器を構えるのに非常に苦労した思い出がある。



実はアルトを安定して構えるフォームを覚えられたのは、セルマーを買ってからだった。
セルマーの楽器はキー配列がとても万人向けみたいで、手の小さな自分でもなんとか構えられたし、ちょうどいいキーの大きさで指も配置できたので、毎日吹く内に次第に最良のフォームに誘われた感じがした。
だからといってこの「A-50」が悪いということではない。むしろ全体的にコンパクトな作りなので、人によっては構えやすいかもしれないから。

アルトを始めた頃のフォームの不安定さの疑問が解消されたところで、本題は音。
自分の持っている楽器はシリアルが11万台なので、製造は1982年製。かなり古い。
もともと「A-50」という楽器は、メーカー「ヤナギサワ」で10年以上も製造していた楽器なので、今も、結構、中古市場に出回っているけど、意外と80年代の楽器は少ないかもしれない。
ベルの彫刻のところのメーカーのマークのところに「A-50」という彫刻が彫ってあるのが、プリマ製で、何も書いてないのがヤナギサワ本社の楽器になるらしい。



で、この楽器。長い眠りから覚めたように自分のところに来た当初、まだ楽器の状態は抜けていなくて、鳴りもいまいち。買ってすぐにオーバーホールして、毎日6時間以上もロングトーンして2、3年後くらいに楽器も抜けた状態に。
そのせいか今も鳴りは良い。特にサブトーンがやり易くて、ほんと息の反応も良く素直に鳴る。
問題といえば(傍鳴りがしないせいか?)吹いていると音が意外と小さく感じられてパワーが足りない気がしてしまう。現に録音すると明らかにセルマーよりも音が小さい。(って、もしかして自分の吹き方の問題??汗)
というか、比べるのには無理があるかもー。



「A-50」は、はっきりいって古い管楽器の音がする。もう30年以上も製造されてから経っているのだから当たり前だけど。かといって巷に高額で取引されているビンテージ楽器とはちょっと違うかもしれない。あくまで中古なのか?それともオールドの部類??、、、って、それはよくわからないけど、とりあえず鳴りの良さは健在かもしれない。

今まで何度かセッションでセルマーの代わりとして持って吹いたことがあるけど、なぜか吹いた印象はあまり良くなかった。なぜか「鳴らない。」と感じてしまったのはなぜか。
たぶん楽器への期待度がその時は違っていたのかもしれない。

昨日は、「A-50」を吹いて楽しかった。
それが久しぶりだったのか、それとも新鮮だったのか。
それとも本当に良かったのか。



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