はい。タイトルは大げさですが、、。
昨日は「好きな曲を好きなように吹く。」ということをテーマに書いたけど、実はもうひとつ。「好きな練習をする!」というテーマがあったことを思い出した。
以前通っていた数ヶ所のサックス教室で、レッスンにおいて先生に特に注意された練習があった。当時、先生は「まだもっと先とか。」とりあえず、「今はある程度、知識があれば、。」程度くらいしか考えていなかったみたいで、教えた方もそれほど深く掘り下げるつもりはなかったらしい。ところが、受け取る側の生徒(自分)は、それをなんか真に受けてしまい、それが妙に趣味の範疇だったのか、不思議と夢中になった時期があった。
でも、ある程度(少しだけど。笑)練習してからレッスンで先生にその練習について相談したところ、先生曰く「まだ10年早いー。」とか「別にやらなくてもいいんじゃない?!」とか、一生懸命練習している自分には酷な反応しか返ってこなかった想い出があった。
「たしかに一理ある。」、、、と、思ったり~。
なので、レッスンが進むにつれ、そういう練習は控えていたし、先生の前ではあまりいわなくなった。
ところが、レッスンのプログラムと自分でやりたいと思っている練習の内容の違いが理解できず、結局、レッスンは途中で休止してしまった。
あっ、、、話が脱線していまったー。(汗)
と、話を戻して。
で、本題。
禁断というより、レッスンでは先生に注意されまくった練習(事柄)があり、それが3つあった。
1.好きな曲を12キーで練習する。
レッスンでは最初、メジャースケールを12キーで覚えさせられた。これはジャズの基本だし、誰も疑わない、、、けど、問題はその後。
ほんとは他のスケールも覚えて、、、って、それも別に問題ないけど。
自分の場合、せっかく覚えたメジャースケールを応用したくて、他のキーでも吹きたくなった。
で、ジャズの練習方法で、「テーマを12キーで吹く。」というのがあるのを知り、やってみたくなった。ところが、レッスンで先生に相談したところ、「まだ10年早い。」「練習ではひとつのキーを極めてからやりなさい。」と一点張り。
たしかにそうなのかもしれないけど、「違うキーで練習しちゃだめなの?」という問いに、「ひとつのキーで満足にできないのに、違うキーでやってもあまり練習にならない。」、、、って、果たしてそうなのか。
じゃ、なぜジャズの練習方法の教則本に書いてあるのか。疑問は果てしない。
2.フラジオの練習。
もともとはサックス初心者の頃、オーバートーンという練習方法を習ってから、次は「やっぱフラジオでしょ?!」と思っていた。
ところがフラジオの練習についてレッスンで先生は率先的ではなかった。「できてもできなくてもいいじゃないの?」うーん。
自分が「どうしても出せるようになりたい。」という思いも通じず、あるレッスンでは中途半端に出している自分を見て、先生がフラジオを偉そうに吹いて、「こういう風に吹くんだよー。」って馬鹿にされたこともあった。
「悔しい。」と思ったけど、ちゃんと出ないから仕方ない。、、、つうか、先生が「できない生徒を小馬鹿にするのは何事か!?」って、当時は思ったけど、「そういう態度にさせた自分が悪いのかもしれない。」と、今は少し反省している。
ともかくフラジオを出したかった。
それからというものレッスンではまったく先生に相談しないで、独自でフラジオを練習をしてきた。
今は単発で「レ」まで出るようになったけど、続けて吹くと的中率が低下。一番出やすい「ラ」を中心に出す練習をしている。
3.マウスピースとリードをよく変える。
これは練習内容ではないけど、特に初心者や発展途中の生徒の場合、厳しい言われ方をする。
自分は単純に「もっと楽に良い音が出したい。」という憧れと好奇心がそうさせたけど、これをレッスンで頻繁にやると、正直、「物凄く嫌われる。」←これはたしか。
別にサックスに限ったことじゃないけど、「道具を頻繁に変える人は上達しない。」という芸事の常識があるのかもしれない。
でも自分はというと、ついプロの人とかの話を聞いて、「もっとこの機材を使えば、もっと良くなるのでは?」と思ってしまう。それがいわゆる「プロの商売。」なのかもしれないけど。
そんなものに踊らされても、やっぱり気になるのが初心者。そうやってサックスを始めた頃にマウスピースとリードを各種取り揃えて試してみたり~。
で、結論からいうと「楽に良い音」は、でないかもしれない。でも、楽じゃないセッティングにしても「良い音」が出る可能性は誰にもわからない。
よく「機材を変えてもその人に音がする。」という話もあるので、特にこだわっても、こだわらなくも、「音」って本人の気持ち次第~。そんな気がした。
そして今日。結局、初期の頃に買った10本あるマウスピースのうち、2、3本のどれかを半年くらい交互に使っている感じかなー。どのマウスピースを吹く期間も総合すると長くなり、結局、どれを使っても違和感がない。
最後に、10年間サックスレッスンに通い、
「レッスンに行くと何を教えてもらえるか?」
ちょっと整理してみたい。
・ロングトーンや腹式呼吸の練習方法。
・フォームのチェック。
・楽器、機材のチェック。
・お勧めの教則本。(←教則本をレッスンで行う場合。)
・メジャースケールの練習。(先生によってキーが限られる。)
・タンギングやアーティキュレーションの練習。
・先生お勧めのフレーズ練習。(手書き。もしくはプリント。)
・先生の模範演奏。(内容はいろいろ。)
その他にもレッスンによってはいろいろとあるかもしれないけど、自分のレッスンは大まかにそんなところ。
で、レッスンでは教えてもらえなかったこと。
・基礎練習の教則本(スケール等。)とスケール練習の内容。
・ジャズのテーマとアドリブの具体的なアドリブ練習。(ただしこれは例外がある。)
・自由にアドリブを吹いての添削。コード進行におけるアドリブの具体例。
・12キーで吹いたテーマとか、フラジオとか、。
結局、ジャズのセッションに行く為のテーマとアドリブ練習は、レッスンではなく、すべて市販されているジャズの教則本で勉強した。
なので、将来、ジャズのセッションで吹くのが目的で楽器をやっているならレッスンはある意味不要かもしれない。ただ、基本的な音の出し方とかチェックしたいなら意味もあるかもしれないけど、結論からすると、実際にジャズのセッションに行って、実際に音を出してみて、それでどんな音なのか?、、、考えてみるだけでいいような気がする。
長くなったけど、そんなところ。
でもレッスンに通うのは、物理的な内容だけではないので、ある意味、やる気みたいなものが欲しくて行くなら特に問題ないのかもしれない。
*ちなみに冒頭の写真の教則本は愛読書です。