春の季節、冬の間緊張していたからだが弛緩して、夏に向かって陽気を取り入れようとしています。
ひとは、緊張することより、ゆるめることのほうが難しいのです。
緊張は防衛であり、防衛をはずすことには、いってみれば「危い」という本能の力がはたらくからです。
わたしたちは、日常的に緊張を強いられ、緊張はさらなる緊張をうむことになります。
さて、「緊張する必要はないぞ、そらリラックスしていいんだぞ」と自ら緊張をはずそうとしても、できないのが普通です。
安心して、ひとが集まれる場が必要なのです。
春に向かって、自分のからだをなるべくゆるめること、がいま必要です。
ゆるめなくては、陽気を取り込むことが十分にできないからです。
リラクゼーションのとき、吐く息をポンプのように活用して、いったんからだを沈めるようにイメージしてください、と申し上げます。
赤ん坊が眠ったとたんにずっしりと重くなる、あの感覚です。