~笠森観音~ 千葉・長生郡長南町笠森302
笠森観音は、正式名称は「天台宗・別格大本山笠森寺」で延暦3年(784)伝教大師最澄上人が楠の霊木で十一面観世音菩薩を刻み、山上に安置し、開基されたと伝えられています。観音堂の建築様式は日本唯一の「四方懸造り」で明治41年「国宝」に、その後文化財保護法の制定により「国指定重要文化財」になりました。
←雨天の時は閉堂です
観音堂は、四方が山に囲まれて自然の中に凛と鎮座しています。回廊からは房総の山々がとてもよく見えます。
参道は緩やかな石段になっていますが、周囲は樹齢500年を越える古木が目につきます。銘木の「三本杉」や「子授かり楠」があります。松尾芭蕉はその昔(1681~1683)観音堂の上で詠まれた句碑があります。
~五月雨に
この笠森を
さしもぐさ~
周囲は、創建時より禁伐採として保護されいるため、クマゲラ・リス・フクロウなどが生息しているといわれています。兼がね行きたいと思っていた観音堂にお参りができてとても感動しました。