はるか昔、お見合いと言うものを何度か経験した。
その中で最悪なものをひとつ紹介します。
だいたいお見合いをする男性に
居心地の良さを求めてはいけない。
お互い、腹の探りあいなのだから、
好印象を持つ場合の方がレアなケースだと思う。
それを差し引いても、残念な気分の見合いはある。
まず、その最悪のお見合いの日は平日に決められた。
もちろん相手の都合。
なので私が会社の有休を取りました。
相手の母親がこれまた感じ悪い。
ずーーっと私を値踏みするようにガン見。
笑顔なし。
あいさつ(?)が終わり、二人だけで駅へ向かいます。
相手、勝手に切符を買い、改札口へ。
私、立ち往生。
「どちらまで切符買われました?」と聞いて
ようやく行く先が水族館だと判明。
こっちの意向は無視かい?
おまけにその水族館、先月行ったばっかだし!!
目的の駅に就いてから
相手がトイレに行くと言い、そのまま15分ほど私は放置された。
「ご気分がすぐれなかったですか?」と尋ねると
「いや、タバコ吸ってました」とケロリ。
なんじゃそりゃ!?
水族館ではもちろん自分の入場券しか買わず
私もしぶしぶ購入。
とりあえず、水族館を一周し、
そろそろランチへ。
でも店がなかなか決まらない。
そこへ地下鉄で繁華街まで戻ることに。
しかし、そこで歩くこと1時間。
いったい何料理を探してんのか
店をなかなかチョイスできない様子。
さすがに私も「この店はどうですか?」「ここおいしそうですね」などと
アシストしていたのですが
全く無視。
空腹でイラダチが募った私が
とうとうキレ気味で「ここにしましょう!!」と
店を決めてしまいました。
期待を裏切らずワリカン。
時計を見れば、もう3時過ぎ。
5時間も過ごしたらもういいだろ・・・、
と思い、「じゃあ、今日はありがとうございました」
と引導を渡すと、
「これから、どこか行かれるのですか?」と聞かれ
「百貨店で買い物して帰ります」と言うと
「僕も付き合います」と返ってきました。
こんなに盛り上がらない見合いなのに
まだ続けるのーー?もう、かんべん~
と思い、丁寧にお断りして
やっとお見合い終了。
さて、家に着いてほっこりしていると
仲人のおばさんから電話。
「先方さん断ってきました」
あ・・そう。
なんだ、肩の力、抜けた。
あれから何年も経ったけど、
彼、結婚できたかなぁ。
母親、めっちゃキツそうやったから
嫁の来てないんちゃうかな・・・。
今なら彼が不器用な人だったってわかるけど
当時の私は気の利く男性が理想だった。
相手の態度がひどくて
ついムカついた顔してたんだろな、私。
最悪なお見合いだったけど
今ではほろ苦い良い思い出ですね・・・。