ずっと前だけど、BSで映画「プライドと偏見」を放送していた。
中高年の乙女心に、どストライクのストーリーだった。
普段、そう言う世界に飢えているので
もっと満喫しようと原作を読みたくなった。
作家はイギリス人で複数の翻訳版が出版されている。
出版月が一番新しいものにしようと思ったが
評価がよろしくない。
点数がめっちゃ高く翻訳をベタボメしている作品があったのでそれにした。
失敗だった。
評価が高かったのは純粋に文学として
その時代の古臭い言い回しを忠実に勿体つけて翻訳していたからだ。
評価のコメントに『原作者の意図するところを損なわずに・・・』
とか書いてあるけど
当時のイギリス人の感性なんざ
わてら異国の現代人が共感できるわけがない!!
たとえばヒロインのエリザベスは、ユーモアあって
誰もが好きになる女性、って書かれてあるけど
その翻訳を見る限り
魅力的な点が全く見つからない!
なんか自分の頭の良さをハナにかけた
いけすかない女性に思える。
作中にエリザベスが男性としゃべっていて
突然、大声で叫び出すと言う文章があった。
いやいや、そんな驚く内容であるとか、
誰かにひどいことをされたとかの
シーンではないから。
相手が軽口を返しただけなんだわ。
それに最初はエリザベスの方からふっかけてるからね。
絶対、訳し方のニュアンス間違ってると思う。
それに従姉がエリザベスが嫌いな男性と
結婚することになったとき、
エリザベスは従姉を軽蔑した。
従姉には色々事情もあるし、ここで妥協しないと
一生お嫁にいけないと言う状況におかれている。
だからその結婚を祝福してやればよいのだが、
エリザベスはイライラしていた。
私は単なるワガママな女としてしか見れなかった。
がんばって最後まで読んだが、なんだか損した気分。
私は文体とか気品とか、
その時代にあった理解しづらい言い回しとかは
勘弁ですわ。
感情移入もできて、サクサク読み進めるものがいい。
一応、当時のイギリス貴族の雰囲気くらいは
こんな私でも想像くらいできるから。
そんなにバカじゃないから。
ダウントアビーは欠かさず観てるから。
で、この小説はあの
「ブリジッド・ジョーンズの日記」の原作とも言われている。
でも、本を読む限りでは
エリザベスとブリジッドは似ても似つかないのだわ。
そんなわけで、気持ちがすっきりしないので
もう一度、違う人の翻訳で同じ小説を読んでみようと思う。
ある意味、リベンジ。
自分の感性で確かめる。
エリザベスが本当に好感の持てる女性なのか。
余談だが、小説では長女のジェーンがすこぶる美女で
次女のエリザベスはイマイチと描かれているが
映画ではエリザベスはキーラ・ナイトレイと言う極上の美女なのに対して
ジェーンはパッとしない女性だった。
見ていて「?」の連発だった。
これが映画なんだな。商品価値を盛るための手段なんだな。
しょーもないことを言っちまった。
ヒマがあれば「ブリジッドジョーンズの日記」と「プライドと偏見」の
DVDを観くらべてね♪
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