子どもの頃、自分の母は美人だと思っていた。
きれいでスリムで誰よりも若い母が自慢だった。
でも、
私が高校になると、母は特に美人でもないことがわかった。
もっと美人はいくらでもいる。
なんで、わけのわからない魔法がかけられていたのか
全く持って謎だ。
しかし、母は美人でないとしても、
同級生の母親にも美人はいなかった。
母親はみんなずんぐりむっくりで、変なパーマあてていて、
強烈な匂いの化粧をしていた。
枯れ木の様に痩せこけている母親もいたが、肌の色も枯れ木色だった。
ニットにスカートのエプロン姿。ひざ丈のパンスト。
それが、主婦と言うものだった。
私が小学校の頃だと、級友の母親は30代だと思うが、
当時の主婦は老けていて、
今の50代くらいの趣があった。
銭湯に行っても、30代以上の女性の裸体は
どこもかしこも垂れていたように思う。
銭湯でナイスバディなんてお目にかかったことがない。
10代20代であっても、猫背だしお尻はぺったんこだし、
国民全てが美意識の低い時代だったのかねぇ。
ま、とにかくフクママは特に美人ではなかった。
そして、話が飛ぶが私の結婚式の日。
生きていてこれほど丁寧にメイクをしたことも、
してもらったことないと言うくらい、
担当のメイクさんにたっぷりお顔を作ってもらった。
目もくっきり、鼻すじもくっきり
何もかもくっきりだ。
人生で一番輝いているときだ。
そんな私の花嫁姿の写真が出来上がり、
親戚一同と会したとときに披露することになった。
すると、伯母さんが
「フクちゃんってお母さんに似てないと思ったけど、
やっぱりよう似てるねぇ」
と言った。
ガーーーーンッ!!!
うっそぉーーー!!
やめてーーー。
どうして人生最大に美しく撮ってもらった顔が
特に美人でもない母の普段の顔とイコールなのだ?
私は笑顔を作っていたが、引きつっていたと思う。
そして、それからだ。
母とそっくりだね、としょっちゅう言われるようになったのは!
私に母が乗りうつったのだろうか?(まだ生きているけど)
姉は昔アイドルを夢見ていただけあって、
まあまあの美人だ。ちょっと堀ちえみに似ている。
せめて「姉に似てきたね」と言われたいものだ。
最新の画像[もっと見る]
- 2024年印象に残ったドラマ 6日前
- 2024年印象に残ったドラマ 6日前
- 2024年印象に残ったドラマ 6日前
- 2024年印象に残ったドラマ 6日前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
- フク散歩 2024年秋 1ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます