小さな漁港・岩井袋漁港の台風被害を撮影した後、岩井袋隧道を潜り安房勝山駅に向けて歩き始めました。このトンネルを潜ると景色が変わり、昭和の漁港から令和の世界に戻ったような気にさせます。
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更にこの道をゆくと両側に台風の烈風で倒された木が見えてきます。その近くでは壊れた家屋の上に大工さんが立ち下の職人に指示をしていました。その側の山麓に鯨塚があります。
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この鯨塚は江戸時代に房総捕鯨の祖、醍醐新兵衛が組織したクジラ捕獲の船団の中で、出刃組3組12人が1年1基の供養塔を立て供えた所。
小さな祠のような物がその供養塔ですが、全部で120基程あるそうです。ただ劣化して壊れた物は埋められ、現在は52基が確認されています。現在残っている鯨塚の中では日本最大規模との由。
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鯨塚の中心部には弁財天が祀られその奥にクジラ供養の塔が置かれています。塔の大きさによってその年獲れたクジラの数が分かるそうです。
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この後勝山漁港近くまで行き、いさな通り(勇魚通り)を散策。この通りは江戸時代クジラを切り分け、醍醐新兵衛の蔵に運ぶ専用の道。今でもこの下にクジラの骨が埋まっているそうです。なお「勇魚・いさな」とはクジラの古語。この道にはクジラの親子のモザイク画が描かれていました。
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いさな通りを進み加知山神社近くに来ると、ネコが10匹近く集まっている家がありました。良く慣れているので飼い猫のようです。そして加知山神社境内にある鯨塚を見学。ここは昨年の台風で鳥居が壊れ、木も倒され岩がむき出しになっていました。
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