光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

緑の桜・ギョイコウ-木更津市長楽寺の桜①

2024年04月12日 | 日記

 4/10(水)木更津市請西にある真言宗豊山派の寺院、清龍山・長楽寺にツレと花見に行きました。広い駐車場に車を止めると入り口の側に緑色の花が見えてきました。周りに桜の木が何本もあるので、緑の花が薄いピンクの桜の花に溶け込んで少し寂しそう。長楽寺のギョイコウと1年ぶりのご対面です。

 この花はギョイコウ(御衣黄)バラ科サクラ属の植物。オオシマザクラが基の日本原産のサクラです。

 このギョイコウという名称は、江戸時代中期頃に付けられました。貴族の衣料の萌葱色近い色の花なので、御衣黄(ギョイコウ)と呼ばれたようです。

 このギョイコウは、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが初まりとの由。ただ定説ではなく諸説があるようです。また開花の時期は4月下旬から5月上旬で、ソメイヨシノより半月ほど遅い。今年はソメイヨシノの開花が遅く、ギョイコウの開花と珍しく重なったようです。

 また文政6年(1823年)オランダ商館付きの医官として来日したドイツ人医師シーボルトは、日本の植物や動物を研究し本を出版しました。そのシーボルトは、ギョイコウをヨーロッパに持って帰り、その標本が現存しています。

 4/9迄天気が悪く強い風のせいで、ソメイヨシノの花びらがかなり散っていました。ただギョイコウは八重桜のように花びらが重なっているので、緑の花はしっかり枝に付いており、下に落ちたりしたのは皆無でした。

 この後右の入り口から長楽寺に入りました。この付近ではソメイヨシノと椿の花が素敵なコラボを演じていました。赤い椿と薄いピンクの花の相性がとても良いようです。