山岳ガイド赤沼千史のブログ

山岳ガイドのかたわら、自家栽培の完全手打ち蕎麦の通販もやっています。
薫り高い「安曇野かね春の蕎麦」を是非ご賞味下さい

使える食器

2013年10月16日 | 登山道具考

 これは、僕が愛用の食器である。岡崎工業社製 LUSTRO WARE。小さいのが250mlで大きいのが750ml。三つが入れ子になって携帯に便利である。本来はホームセンターに売っている保存容器だ。これと似たものに UNIX WARE というのもあるが、これはサイズが若干大きくて、形が寸胴なので食器として持ちにくく僕は好きではない。たかだか50mlのサイズの差だが、その無駄が気になるのだ。これの最大の魅力はスクリュー締めが出来て、パッキンが付いているので液体を入れても中身が漏れないことだ。

 これは、テント山行の時はとても便利だ。カップヌードルリフィルをこれに入れてお湯を入れ、フタを絞めてしまえば狭いテント内でこぼれることもない。ラーメンひっくり返して大騒ぎって結構あるのだ。余った夕食をこれに入れておけば次の朝まで安心だし、朝作ったアルファ米をこれに入れて、缶詰なんかもトッピングしてお弁当なんてのも得意だ。あのアルファ米のチャック袋から食べるのって、スプーンで掻き出すみたいにしないといけないから、とても食べづらくて僕は好きじゃない。これなら、箸で優雅に頂ける。

 僕は沢登りをして釣りをする。午前中に釣った岩魚をさてどうするかと言う時もこれは大活躍だ。源流の極上岩魚を刺身にして、醤油でつけ込めば夕方には焚き火に当たって「岩魚のヅケ」が食べられてしまうし、岩魚の腹から出てくる宝石のような岩魚子は、翌朝にはねっとり濃厚な味わいの醤油漬けになる。思わず朝から一杯やりたくなってしまう訳だ。

これ いいでしょ?