風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

カゴノキ 思い出

2014-12-07 | 風の山から
家からそれほど遠くない場所に墓地があった。土葬だったので墓石もそれぞれに有り、沢山あったように思うが、今は納骨堂にして一段下に新しくしたので、昔の墓地にあまり上がっていくことは無くなった。

夏休みは、墓地の掃除の手伝いをした。
石積みされた墓地は、家や畑より高いところにあり、周りにサツキや、桜、ヤブツバキ(これは自生かもしれない)が植えられていたが。上は雑木林そのままで、ちょっと変わった木の幹が1本だけ目立っていた。
木が茂っているので、草は沢山生えてないが、落ち葉を掃いて枯れたサカキを除けて、茶わん?を洗い水を入れる。新しいサカキに換えて水をたっぷりと入れて終わり。
まだその頃は、墓地に眠っている人で知っているのは曾祖母だけだった(小学校3年の時亡くなった)

墓地のすぐ上に、1本の目立つ木があった。カゴノキだと、祖父が教えてくれた。竹篭の籠かと思ったが、シカの模様に似ているからカゴノキというのだと教えてくれた。実際のシカなど見たことがなかったが、絵本で見ていたので納得した。
納得したが、カゴノキの葉も、花も、果実も考えもしなく月日は流れた。周りに木がいっぱいあるので、上に上に伸びたのだろうか、この木肌だけしか記憶に残ってない。

9月の末に帰ったとき、墓掃除をしていて玉砂利の中に、小さな虫の卵のようなものが沢山落ちている。本当に沢山沢山嫌になるほど落ちている。今までもあったけど、急いでいたりして深く考えないで適当に掃除していたが、気になり上を見回して、ひょっとしたらカゴノキのつぼみ?花?と思い少し拾って持ち帰り調べてみたら、カゴノキの花や果実に似ている。今度帰ったら、赤い果実を探してみよう。

カゴノキの花って、こんなのだったのかと名前を教わってから60年目に知った。果実はクスの果実にも似ているように思ったら、クスノキ科ハマビワ属
熟すと赤くなるらしいが、赤い実は見たことないような・・・見過ごしているかもしれない。

トップ3本のように見えるが、元は一つ?
↓玉砂利の中に落ちていた蕾を半分に切ったのと、芽鱗を外から順番に剥いでみたら、花らしきものが現れた。葯が黒いのは枯れている?
雌雄異株とのことですが、果実が落ちているということは雌株?
良くわからないままにすみません。


↓これはカゴノキのつぼみだと思います。開花に至らないこんな蕾が玉砂利の中に、数え切れないぐらい落ちていました。


寒くなった。我が家の風呂は湯を入れるだけなので、すぐ冷えてしまう。暑い時は感じないが、寒くなってくると心地が悪い。
実家では、今でも薪で沸かしている。
すぐにお湯にはならないが、湯船全体がふんわりと暖かく心地よい。
ユズ採りに帰ったとき、久しぶりに風呂焚きをした。スギの枯れ枝を焚き付けに、垣根の古くなった竹を上に置いて薪を置くとあっという間に燃える。
子どもの頃は、残った『熾き?・おき』は火消し壺に入れておく。『キエズミ・消え炭?』になって、七輪などに炭を熾すとき、新聞紙でも、杉の枯葉でもすぐに着火する。
今は七輪を使うこともなく、消し炭も使わなくなり竈の中でそのままにしてあるので、朝でも入れるくらいお湯は温い。
湯船の中で、そんなことを考えていたら、カゴノキの写真のことを想いだした。

12月も早1週間が過ぎた。来週は選挙・・・・
コメント (14)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寒くなりました | トップ | 暖かな一日 »
最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぽん助さん ()
2014-12-10 19:14:20
こんばんは。予定変更で、高知家のネタにして下さり、ありがとうございました。
広末良子 島崎和歌子 岡本真夜 高知の娘ですよろしくお願いしますね。

本当はブログネタなんだったのでしょうか・・・
返信する
他人のフンドシですが… (ぽん助)
2014-12-10 14:24:24
(^o^)b
今日は予定を変更して、“高知ネタ”のブログにしてみました~
返信する
karinaさん ()
2014-12-09 21:35:31
そうそう、そうやったねえ。
実家も、薪で沸かすというても、太陽温水器?が結構威力を発揮するき、母一人やったら沸かさんでも事足りるみたい。まあ雨に弱いのが難点やけんどねえ。
我が家給湯器だけやき、追い焚きができんがです。
まあ寒くて困るということはないけんど、ほんわかとした温もりがないわねえ。
寿司酢、だいぶ前から来てちゅうけんど、私がゆっくり家に居らんもんやき、みょうに取にりに来てと言いそびれちゅう。
モチモチさん達かどちらかが来るついでがあったら、寄って貰ったらと思いゆう。
明日は、昼から3時間ばあ出かける。
カゴノキ、珍しい木ではないけんど、探そうと思うとみょに見かけんよねえ。
返信する
kikiさん ()
2014-12-09 21:21:52
こんばんは。
こちらも寒い日が続きましたが、今日は少し寒さも緩んだかなと思います。
カゴノキは、温かいところに生えているようですから、kikiさん所には無いかもしれませんね。(千葉県以西と書かれています)
半分に切ったのは、果実ではなく落下していた蕾です。説明が良くないですねえ(汗)
後で書き直しておきます。

kikiさんも、杉の葉の焚き付け知っているんですね。嬉しい♪
板、いつの間にか上手に沈められるようになるんですよねえ。
我が家のお風呂は古くて、お湯の温度は設定できるけど、温めるなんてできないんです。だから、丁度にして入っていても寒い時期は冷めるのが早く、熱めのお湯を入れながら温度を一定にしているので寒くはないけど、沸かすようなぬくもりが感じられないんですよね。
ありがとうございます。お互い風邪引かないようにしましょうね。
返信する
多摩NTの住人さん ()
2014-12-09 20:55:45
こんばんは。
カゴノキって幹だけがすくっと立っているという感じですよね。低いところで枝分かれしませんよねえ。
昨年だったか植物博士と一緒に木を見て回ったとき、カゴノキって花咲くの?とばかみたいな質問をしてしまいました(笑)それぐらいカゴノキの葉や花、果実など考えたことがなかったです。
今度からもう少し注意深く観察しようと思っています。
返信する
らんたなさん ()
2014-12-09 20:42:40
こんばんは。
カゴノキはあまり公園や街路樹には使わないので、目にするのは少ないかもしれませんね。
でも、そのうちみられると思いますよ。
画像一覧10年やっていて、初めて知った私です。
酷い写真もありますが、消してしまうのも大人げないかと(笑)過去は振り返らないをモットーに・・・
返信する
こんばんは~♪ (karina)
2014-12-09 20:15:14
風さん こんばんは~♪

カゴノキは幹肌が独特なのですぐに覚えた。

我が家も小さい頃は五右衛門風呂、風呂を焚きもって焼き芋をしたり、とうもろこしを焼いて食べた。
ぬるくなると風呂の中から「焚いてくれ~」「ぬくうなったきもう焚くにようばん」など家族間の思いやりのある会話もあったけんど、今では風呂を焚く苦労も無く、蛇口をひねるとお湯が出る、ぬるくなると追い焚きのボタンを押すと熱うなる。風呂ひとつとっても便利になった分だけ失ったものもあるように思う。
返信する
Unknown (kiki)
2014-12-09 17:38:40
寒い 寒いです。
夕食の前にPCを開きました。
カゴノキ、初めて聞く名前で、実の中があんなに
いろんなのが込み合って入っているんですね。
私の育った幼いころは。五右衛門風呂でしたよ。
板が浮き上がって、そこにのっかってお湯の中に沈むんですね。
よく杉っぱを神社に拾いに行きました。
トイレも外で今の時代考えられませんね。
今は蛇口をひねるとお湯が出るし、スイッチひとつで温められるんですものね。
ストーブも同じですね。
とにかくこちらは寒いです。
風邪引かないでね。
返信する
こんにちは (多摩NTの住人)
2014-12-09 08:03:19
カゴノキはよく訪れる公園に1本あるのですが、未だ花や果実を見たことがありません。おそらく高いところに咲いていると思います。こんな果実ができるんですね。当方のものは雄株だと思い込んでいますが、もう一度、樹の下を確認してみます。
返信する
こんばんわ (らんたな)
2014-12-09 00:19:40
カゴノキを見るの初めてかも~~♪
木肌で名前が判るのは、桜の木とサルスベリくらいのσ(^^)
であっているかもですが(^^ゞ

流れ星さんのコメ拝見して、つい自分の画像一覧を試してみました(^m^)ふふ
こんな便利な機能があったなんてちっとも知りませんでした
風さんも500を超える画像、、、ブログ訪問の違う楽しみ方ですね
ありがとうございます
返信する
流れ星さん ()
2014-12-08 22:28:56
カゴノキって、幹だけ見て満足というか、花やら実まであんまり思わんよねえ。

流れ星さんの所に先にお邪魔して、書いたけんど、画像のこと知らんかったです。
その記事に飛んで行けるというのがえいですよねえ。これやと他の人も見るのに便利やねえ。

私はgooしか知らんけんど、慣れちゅうせいか、よそ様の知らないブログに行ったとき、どうやって書くがやろうかと思うことがある(汗)

流れ星さん、私より期間は短いのに、倍以上の写真、倍以上の閲覧恐れ入ります。

ホットカーペットだけですか。私は朝晩ファンヒーターに手が伸びる。

風呂は勿論沸かしてすぐ入るけんど、溜めた湯が直に冷めていくがですよ。
やっぱり下から沸かすがにせんといかんかったかなと思うけんど、我が家もう手直しするより建て替えたらえいばあやき、あんまりつつきとうないがです。
返信する
カゴノキ (流れ星)
2014-12-08 15:22:17
今度実を探してみます。
木が大きいので見つけるのは難しいよね

gooでの画像がもうすぐオーバー
なので気になってあなたのところみたけど2004年からだけどまだまだ余裕あるのやね
私など1311まで画像一覧ページになっている。あなたはまだ549だもの。沢山画像をこれからばんばん貼ってね

画像一覧を見てクリックするとすぐにその画像掲載ページへ飛んで行けるのも今日初めてしった。

gooのブログって使いやすいと思うよ。

まだ我が家ホットカーペットだけで頑張っているよ!!
風呂はわかしたらすぐはいりすぐ寝る。
家が古いので風呂は目張りして風が入らないようにしてあるんだよ。
返信する
ひとときさん ()
2014-12-08 12:35:34
こんにちは。
木の名前、特徴ある花や果実だと分かりやすいですが、花や果実が無くても、こういう樹皮?だと分かりやすいですよね。

検索で調べてみたら、若い時は全然違う感じですねえ。
赤く熟した果実気を付けてみてみたいと思っています。

ひとときさんも、スギシバ(杉の枯葉)拾い経験有るがですねえ。
本当にこれは何にも勝る着火剤だと思いますねえ。
五右衛門風呂は、底が熱いので板(ゲスイタと言っていた)を敷いてはいるのですが、上手く沈めるにはちょっとしたコツがありましたよね。
今はホーローの浴槽で、一見五右衛門風呂とはわからないですが、やはり底には板というか鉄板のような重たいのを敷くようになっています。

昔はトイレやお風呂は外でしたよね。と言っても庭の中ですし、昼間と変わらないのですが、暗い外は何となく怖かったですねえ。

カキの木にヘビの思い出はないですが、大嫌いなガマガエルがいた場所は、いつまでもいないと分かっていても、通るたびびくびくしていました(笑)
返信する
おはようございます (ひととき)
2014-12-08 09:36:07
写真を見て綺麗な模様の木だと思いました♪
こんな木肌の木を見たことあるような、カゴノキ覚えておきます。
木の実の中も見せていただいて、沢山落ちていたということですが
木になるのは少ないですね。

子供の頃、祖父母の家は五右衛門風呂で
焚きつけようの杉の枯れ枝を拾いに行きました。
風呂は外にあり、横に柿の木があって木にヘビがいて怖かった(笑)
そんなことを思い出し懐かしいです。
返信する

コメントを投稿

風の山から」カテゴリの最新記事