chuo1976

心のたねを言の葉として

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅡ「珈琲時光」を見る聴く、    『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2020/9/20

2020-09-20 09:19:35 | 映画

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅡ「珈琲時光」を見る聴く、    『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2020/9/20

  台湾から帰って来た娘、一人の部屋、大家さんにお土産、都電、山手線、中央線、御茶ノ水、古本屋街、知り合いの店、店長の男、頼んでいたものが揃って、CD、聞いてみたいと主人公、早速に、台湾出身の作曲家、日本で独学しての作曲家、彼の曲、主人公は彼の研究をしているのだろうか、彼の過ごしたカフェを求めて、日本の過去、台湾の過去、戦前の話、そして、今、高崎の実家、迎えの父、車で、久しぶりの実家、母と父と主人公、疲れたか寝てしまう主人公、食事も食べずに、深夜起きだす主人公、おなかが空いたと、何か食べるものを探して、お勝手、母もまた起きだして用意、一人食べる娘、娘は語りだす、妊娠しているのだと、一人で育てると、困惑の母、何も言えずに、結婚もしないのだろうか、相手は誰、何者、仕事は、何も判らない、ままに、母は父にあなたが話してと、だが、父もまた何も言えないままに、都電、街、カフェ、行き交う電車、御茶ノ水、中央線、総武線、丸ノ内線、立体交差、川、陸橋、トンネルから出て来る丸ノ内線、行き交うものたち、人々も、主人公も、何を求めて、取材か、仕事か、歩き、そして、カフェ、古本屋の店長はカメラマンなのだろうか、カメラを手にして同様に巡っているようで、電話、御茶ノ水で待ち合わせ、だが、気持ち悪くなってしまって新宿で休み、しばらくして御茶ノ水に、妊娠しているのだと、聞かされて困惑する店長、彼は、娘に惹かれていたのでは、でも、妊娠とは、これもまた、人間の立体交差、過去の作曲家の知りあい、恋人か、妻か、お婆さん、アルバム、写真、思い出を語るおばあさん、彼のその後は、いつ、死したのか、戦争は、中国は、台湾は、日本は、関係は、何があったのか、ハッキリしない、夢が、今の主人公もまた、彼女の夢が、生みの母は死して、今の母は育ての母、知り合いの葬儀故に、東京に出て来る両親、主人公の狭い部屋に、一晩泊まる予定なのか、何も無い部屋、大家に借りるカップ、酒、恥ずかしいと母、平気な主人公、お寿司を取り、食事、何気なく母が娘に問う、相手は台湾の人、何度も戻っているでしょうと主人公、でも、結婚はしないと、マザコンなのだと、決意の固い娘、父は静かに、見つめるばかり、酒を飲み、言葉は無いのだ、この父の姿、今日の父と娘、昔の父と娘とは違う、それでも、娘を送りだす、見つめる父の姿は同じだ、見合いして結婚、妊娠して出産、娘の思い、父の思い、今の両親とはいかに、父は実の父で、台湾の人と結婚した、いや、結婚はせずに、恋して妊娠して、生んで死して、その父を求めて主人公が日本にやってきた、そして、今の母と父が、行き交う電車、繰り返し、どこまでも、過去の作曲家もまた、台湾と日本を行き来したのだ、恋して、求めて、夢を持ち、父もまた、死した母もまた、いい悪いではない、こうして生きてきた、高円寺の古本屋、ここの本屋にも出入りしていたらしい作曲家、店長に作曲家のことを聞くが、何も判らないと、既に時が久しい、箕輪、早稲田、都電、街、古本屋、カフェ、作曲家の行っていたカフェの場所を求めて、有楽町、高架線、重なり合い、すれ違い、カメラマンの店長と主人公は、山手線と京浜東北線で同じ方向に向かいながら、すれ違っている、電車だから、脱線でもしない限り、出会いは無い、多様に入り組んだ東京の電車、どこまでも、行き来、交差、確かに、小津の映画は、視線も、言葉も、編集も、交わっているのか、ずれているのか、判らない、関係も、恋などしているのか、結果、結婚し、離れていく、世知辛い世の中を、過去の作曲家の道、その恋人の道、父と母と、生みの母の道、そして、今、己の道、妊娠した相手の男の道、古本屋の店長の道、すれ違いという関係、妊娠もまた、求めての妊娠というよりも、すれ違いとも言える関係の中、生まれ出てしまう者、しかし、これを捨てはしない、生むのだ、この関わりの中から、生み出すのだ、うみだされるもの、何が、何を、判らない、生きるのだ、確かにこれこそが、小津の真の反復なのだとも、父です、母です、娘です、そして、生きているのです、  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf