『ドストエフスキーと愛に生きる』(スイス、ドイツ/2009/ドイツ語、ロシア語/ カラー、モノクロ/35mm/93分 監督:ヴァディム・イェンドレイコ)
2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション作品、優秀賞と市民賞の2冠を受賞している。(2011年「山形」で映画のタイトルは、『5頭の象と生きる女』)
翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーが、映画の中で語る。
ドストエフスキーにとって、人間の本質とは、
自由への欲求
自分の望むことをする
自分の定義は自分で決める
そこで知性は、決定的役割を果たす
理性は絶えず、行動に理由をあたえ
必要とあらば、理由はつけられる
犯罪行為を正当化するには
人道や安全のためだと平然と主張する
イチジクの葉で隠すこともしない
ブッシュやプーチンを見ればいい
”テロに対する偉大な闘士”
これが今、国際政治で通じていること
小さな個人の領域にも浸透している
でもドストエフスキーは
全ての権力に、鋭く対立している
彼は確信していた
この世の中では
不当の正当化は意味がない