サイモン・ラトル対ズービン・メーター。シルベスターコンサートを聴き較べ。ブラボーの数で勝負か、スタンディングオベーションの数で勝負か。今回よく分かったのは、コンサートホールに対する考え方や観客の耳の良さ(厳しさ?)も含めて、対決となるということだ。
写真は、国営テレビのウイーンフィルニューイヤーコンサートでも目にした方は多いと思うが、「サプライズ」の場面である。さて今回はどんな旅となるであろうか。
いつもの如く、旅行前には、旅行ガイドでなく、本を読んで想像力を膨らませて出かける。(詳しくは、「ヒュズン~トルコの旅編」参照)。今回はパトリック・ズュースキント作の「コントラバス」を読んでいった。この本を読んだお陰で、いつも目立たないのに一番乗りでホールで準備をしており、浮かばれないコントラバス奏者の悲哀も噛み締めながらのコンサート三昧となった。
今回は、チケットを取れないと不味いので年末の旅行会社のツアーとした。この日本の旅行会社がコンサートチケットの料金を高騰させているとも言われるが、日本人が100席以上も予約するため、ある意味いい席を取れるパワーも持っている。
さてどんな対決となるか、それでは始めよう。 (つづく)