ハワイの海に浮かぶ謎の白い物体 正体はクジラの胎盤!調査船が発見
ハワイで2番目に大きなマウイ島周辺で今月10日、ホエールウォッチング中の調査船が、海面を漂う奇妙な物体に遭遇した。ブヨブヨした白い袋の正体は、この海域で出産したばかりのザトウクジラの胎盤だという。
この物体を発見したのは、太平洋に生息するクジラやイルカの研究と保護活動を行なっている非営利団体パシフィック・ホエール財団のクルーズ船だ。
ザトウクジラは夏の間は北極や南極近くで捕食し、冬は赤道近くのハワイや沖縄などの温かい海域に移動して繁殖することは一般的に知られているものの、出産の実態については正式な記録がなく、明らかになっていない部分もあり、謎に満ちている。
同財団は、マウイ島周辺のどの海域で胎盤を発見したかは明らかにしていないが、調査に参加した専門家は「赤ちゃんが生まれた後、胎盤はスルッと抜け出して波間を漂っていたのだろう」として、見た目が新鮮なことから、出産直後だと推測している。
英ロンドンの自然環境評議会(NERC DTP)でザトウクジラの回遊生活の研究をしているロジー・ウィリアムズ研究員によると、ザトウクジラの胎盤は1994年にもハワイ近郊で見つかっていることから、今回の発見によって、マウイ島の近海がザトウクジラにとって人気の出産場所である可能性が高いと指摘している。
海洋ほ乳類の専門誌『Marine Mammal Science』によると、1994年に見つかった胎盤は全長2.4メートルと大きく、へその緒の幅は約5センチ、長さは1.3メートルもあったという。
なぜ・・・・・そんな物が・・・・・