What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

和田誠 いつか聴いた歌&お楽しみはこれからだ

2006年06月15日 16時18分54秒 | 
 和田さんの絵とお話が大好きで「キネマ旬報」に載っていれば、必ずチェックしていた時期がありました。
作品も、古くは「いつか聴いた歌」「お楽しみはこれからだ Part1~7」最近では、三谷幸喜さんとの対談をまとめた「それはまた別の話」「これもまた別の話」などなど、映画ファンや洋楽のスタンダードポップスファンには堪らないお話が読めます。

 何年か前の「いいとも」のゲストに、俳優の財津一郎さんが出演されました。割とコメディアンとして紹介されがちな方なのですが(白黒映像の”てなもんや三度傘”がよく使われますね)お芝居に歌にと、実にエンタティナーな才能をお持ちなのです。この時は「My Blue Heaven 私の青空」を朗々と歌われて、素晴らし歌声でした。
 実は、この歌が「いつか聴いた歌」の中で紹介されていて、この時初めて聴く事が出来たので、とても嬉しかったのです。ささやかな幸せを歌った、アメリカで皆さんに愛されている歌を、とっさに歌われた財津さんのおしゃれさに感服しました。
 初版が77年ですから、だいぶ古いですが(笑)取り上げられている歌は、永遠の名曲ばかりです。アメリカのポップスの歴史や、韻を踏んで作られる歌詞やヴァースとコーラスの意味など、楽しい歌の教科書として読んでも良いと思います。


 「お楽しみはこれからだ」は、もう映画ファンには必見の、懐かしい作品から新しい作品まで、何度読み返しても飽きる事のない、和田さんの素晴らしい知識や体験が絵と共に語られます。当時、学生だった私にはお高い本だったのですが、どうしても欲しくて、古本屋さんを何件も回って探して買い集めました。

 「良い映画を観たいな」と思われる方は、一度この本をご覧下さい。あらゆるジャンルの映画の素晴らしさ、俳優さんや音楽や撮影秘話や制作時のお話などが、存分に語られていますので、きっと観たくなる作品があると思います。
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永野護 ファイブスター物語

2006年06月15日 10時59分02秒 | 漫画
 アニメの月刊雑誌「ニュータイプ」で「風の谷のナウシカ」の長期連載が終了して、いったいどんな作品が来るんだろうと思っていたのは、いつの事なんでしょう(笑)初めて見た時、ロボットのデザインが斬新!と感じたのを覚えています。

 この漫画は、科学の粋を集めて作られる人型戦闘兵器モーターヘッド、それを操作する為の人工生命体・ファティマ、それらを巡っての人間同士の戦いや騎士の葛藤、ファティマ自身の過酷な生き方(?)そして全てを司る「全能神・天照」の、神へと昇華していく過程、運命の三姉妹&ナイト・オブ・ゴールドなど、多数のキャラクターとエピソードが交錯し、時空すら超えて描かれる、多彩な魅力溢れる物語です。

 そもそも「ジョーカー太陽星団年表」と言うものがあって、物語の全ては初めから読者に示されています。物語は、その年表を元にあっちこっち(笑)作者さんの気の趣くままに描き進められるので、全てを見たい読者はひたすら待つしかないのです。全エピソードを全ては描かない事が前提なのかもしれないし、もしかして、描くかも知れない、創作時間は作者さんの命(描く気)の尽きるまで~!という恐ろしい漫画です。そうでなくても、ニュータイプの最新号には、新しい物語の制作発表が載ったりしていて、ため息がでます。

 でも、私の命が続く限りは、この漫画を読み続けるでしょう。
(最近気づいたんですが、こんな長期連載な漫画ばかりを、好きな気がします)
コメント (4)
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