What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

岡山県倉敷市 大原美術館 モネ作 『睡蓮』を見た四歳児の言葉。

2015年04月28日 20時11分24秒 | 日常
 主人に「入院中の新聞を取って置いて欲しい」と言われたので整理していたら、読でいて胸がすくような記事がありました。

☆「河北新報 4月23日 / 河北春秋」より引用

 岡山県倉敷市の大原美術館は、いわゆる名画と呼ばれる作品の多い老舗ミュージアムだ。ところが、ここは美術館特有の堅苦しいイメージが薄く、子どもたちが結構やってくる。

こんなエピソードを聞いた。館内で開いた幼児向けプログラムで、学芸員がモネの『睡蓮』の前で尋ねたそうだ。

「何が描いてあるかな」

 四歳の男の子が「カエルがいる」

「えっ、どこに?」

「いま水に潜っている」

子どもが美術に親しむ機会は、多い方が絶対にいい。勉強した知識ではなく、体験を通して自然に身に付いた感覚が発想力を生む。大人になったとき、さまざまな場面で、それは生きる。


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この記事を読んですぐに、カンバス一面に広がる、あの美しい水面が目に浮かびました。遠くから聞こえる鳥の声、虫の羽音、睡蓮の香り、水の匂い、日を浴びてさまざまに表情を変える池の様子。二次元が三次元に姿を変える、あの絵のもたらす興奮、心を揺さぶられるような感動が思い出されました。

なんにも無くなった時に、支えになるのはこういった心の栄養だと思います。
コメント (2)
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