別冊付録の「Lady Midnight」が、いかにも和田慎二さんらしいお話で、行き場の無い、人の哀しみを描かれるのが本当にお上手な漫画家さんだったなぁと、改めて思いました。
たくさんの作家さんが、和田さんとの思い出を1Pの漫画やメッセージで表現されているのですが、佐伯かよの&新谷かおるご夫妻のメッセージは、きっとそうだろうなぁと、まったく和田慎二さんご本人を存じ上げない私ですら、思わずにはいられない友情を感じました。
>新谷かおる「じゃ・・・またな」より引用
そう言えば彼と別れるときは「さよなら」という言葉を一度も使ったことがありません。なのでいつも通りでいきます。
「んじゃまた、身体無理せんよーに、お休み」
まだ耳に残ります・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それともうお一人、『うしおととら』の藤田和日郎さんが書かれた和田さんとの思い出が、和田さんのお人柄が偲ばれるものでした。
>藤田和日郎「和田先生との思い出」より引用
藤田 「自分のマンガ、どんどんセツメイのセリフが長くなって、わかりニクイって言われるんですよ~」
和田 「それはね。君が今まで若かったから、読者とタメ口(ぐち)でマンガを描いててよかったからなんだよ。君の年令が上がるとどうしても読者にコトバが届きにくくなるだろう。だからくどくなるんだよ。おれ達マンガ家はみんなそういうコトに向かい合って描いてるんだよ。」
そうかあ・・・。みんながそうならオレもガンバリマス・・・気がラクになりました。
さびしいな、大好きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
和田慎二さんの絶筆となった『傀儡師リン』(秋田書店)14巻は、9月16日発売だそうです。
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ここからは、「ミステリーボニータ」9月号の感想です。
高階良子さんの『~クロノス~漆黒の神話』が、またもや同じようなお話を描かれていて、なんだか苦笑い。私たち読者は、どれだけ同じパターンのお話を読まされているんだろうか?そして、どれも完結してないように思うんですけど・・・なんだかなぁ。
永久保貴一さんの『カルラ舞う』は、それでも(掲載誌がどんどん変わったり、新章なのか別物なのか判らなくなってしまった)お話が進んでいる事に感動。今の『カルラ』では携帯電話で念(?)が送れるんですよ!びっくりした~(笑)翔ちゃんも舞ちゃんも、お相手が決まったみたいで、長年の読者としては嬉しかったですけどね。
特別読みきり「カルラ舞う/外伝」の『闇の幻術控』は、(闇の死操人こと剣持司さんが主人公!)被災地への永久保さんらしいエールだなぁと、嬉しくなる短編でした。
さて、ここからが重要なんですが、次号10月号から”コミック星 新一”と銘打って、短編とSFの名手・星 新一さんの小説を漫画化する企画がスタートします。第一作は、武嶌 波(たけしま なみ)さんで「親しげな悪魔」が漫画化。第二作は、白井 弓子さんで「ひとつの装置」だそうです。
その後も、石黒 正数・小田 扉・道満 清明・渡辺 ペコ・・・と連載予定。
「大好評企画、待望の新シリーズ!」とあるのですが、まったく知らんかった(汗)ともかく、大好きな星 新一さんのお話が注目されるのは嬉しいので、どんどん続けて欲しいです。
たくさんの作家さんが、和田さんとの思い出を1Pの漫画やメッセージで表現されているのですが、佐伯かよの&新谷かおるご夫妻のメッセージは、きっとそうだろうなぁと、まったく和田慎二さんご本人を存じ上げない私ですら、思わずにはいられない友情を感じました。
>新谷かおる「じゃ・・・またな」より引用
そう言えば彼と別れるときは「さよなら」という言葉を一度も使ったことがありません。なのでいつも通りでいきます。
「んじゃまた、身体無理せんよーに、お休み」
まだ耳に残ります・・・
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それともうお一人、『うしおととら』の藤田和日郎さんが書かれた和田さんとの思い出が、和田さんのお人柄が偲ばれるものでした。
>藤田和日郎「和田先生との思い出」より引用
藤田 「自分のマンガ、どんどんセツメイのセリフが長くなって、わかりニクイって言われるんですよ~」
和田 「それはね。君が今まで若かったから、読者とタメ口(ぐち)でマンガを描いててよかったからなんだよ。君の年令が上がるとどうしても読者にコトバが届きにくくなるだろう。だからくどくなるんだよ。おれ達マンガ家はみんなそういうコトに向かい合って描いてるんだよ。」
そうかあ・・・。みんながそうならオレもガンバリマス・・・気がラクになりました。
さびしいな、大好きです。
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和田慎二さんの絶筆となった『傀儡師リン』(秋田書店)14巻は、9月16日発売だそうです。
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ここからは、「ミステリーボニータ」9月号の感想です。
高階良子さんの『~クロノス~漆黒の神話』が、またもや同じようなお話を描かれていて、なんだか苦笑い。私たち読者は、どれだけ同じパターンのお話を読まされているんだろうか?そして、どれも完結してないように思うんですけど・・・なんだかなぁ。
永久保貴一さんの『カルラ舞う』は、それでも(掲載誌がどんどん変わったり、新章なのか別物なのか判らなくなってしまった)お話が進んでいる事に感動。今の『カルラ』では携帯電話で念(?)が送れるんですよ!びっくりした~(笑)翔ちゃんも舞ちゃんも、お相手が決まったみたいで、長年の読者としては嬉しかったですけどね。
特別読みきり「カルラ舞う/外伝」の『闇の幻術控』は、(闇の死操人こと剣持司さんが主人公!)被災地への永久保さんらしいエールだなぁと、嬉しくなる短編でした。
さて、ここからが重要なんですが、次号10月号から”コミック星 新一”と銘打って、短編とSFの名手・星 新一さんの小説を漫画化する企画がスタートします。第一作は、武嶌 波(たけしま なみ)さんで「親しげな悪魔」が漫画化。第二作は、白井 弓子さんで「ひとつの装置」だそうです。
その後も、石黒 正数・小田 扉・道満 清明・渡辺 ペコ・・・と連載予定。
「大好評企画、待望の新シリーズ!」とあるのですが、まったく知らんかった(汗)ともかく、大好きな星 新一さんのお話が注目されるのは嬉しいので、どんどん続けて欲しいです。