風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ある精神科医の言葉

2007-01-06 21:29:50 | 日々いろいろ

「私達は人を見、見られ、話し、話され、関わり、関わられることによって初めて『自分』を知ることができるのです」

「自分のことは自分が一番よくわかっている、というのは最も基本的な誤りです。私達は鏡を見なければ自分の顔さえ見ることができません」

「人はうまくいかないことがあると、なぜうまくできないのだろう、自分の何が原因なのだろうと、その原因を追究しようとします。医学というもの自体、そういう観点から発達してきました。原因を取り除くまでは怖くて、踏み出す勇気を出せない人もいるでしょう。しかし、そのように原因を追究しようとすることが、その結果が、果たして本当に私達の『幸福な生活』のためになるのでしょうか。世の中は完璧ではありませんし、全ての原因を取り除くことなど不可能です。人はうまくできないことにばかり意識を奪われがちですが、うまくできていることに対しては殆ど意識
をはらいません。ですが、この『うまくできていること』、自分の長所に目を向けてみてはいかがでしょうか。精神障害においては、自然科学のように因果が直線的であることは極めて稀で、その因果は円環的で複雑に絡み合っています。ですから、『なぜ自分はうまくできないのだろう』とその仮想の原因を追究することよりも、『こんなに上手くできている』という現実の長所に目を向け、その悪循環のループをこわすことの方が、ずっと現実的な解決になるのではないでしょうか」 

「誰でもその人なりのプライドを持っています。ですから相手を変化させようと頭ごなしに意見を述べては相手の面目をつぶすことになり、人間関係もうまくいかなくなるでしょう。『まずは相手の意見を受け入れて、それから自分の方向へ誘導してゆく』ことが、より成熟した人間関係を築くために必要なことだと思います」

ある精神科医の言葉より。所々うろおぼえですが。。。