風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

多文化都市ロンドンと language exchange partner

2008-05-09 04:18:31 | 倫敦うるるん滞在記
今日は多文化都市ロンドンの魅力について。

たとえば東京に住んでいる外国人が、東京の印象=日本の印象、東京人の印象=日本人の印象としてしまっても、さほど問題はないとおもいます。
でも、ロンドンはちがう。
ここは、東京の何倍も、何十倍も、マルチカルチュラル(多文化)な都市なのです。

たとえば、先日バーガーキングで日本人の友達と「せっかくだからリスニングの勉強でもするべー」と周りの会話に聞き耳を立てていたところ、隣の席はスペイン語、後ろの席は中国語、前の席はフランス語、そして我々は日本語と、どの席の人も英語を話していないのです。
これじゃ勉強にならないねー・・・と苦笑しました。
こんなことはロンドンでは日常茶飯事。
東京ではまずありえないですよね。

他の例をあげると、これまで何度かタクシーに乗りましたが、一度もイギリス人のドライバーに出会ったことがありません。彼らは話し好きな人が多いので色んな話をしますが、「君どっから来たのー?日本?おれはエジプト(とかナイジェリアとか色々)。どうよ、イギリス?おれは好きじゃないねー。なんて言いながらもう20年以上いるんだけどねー。まぁロンドンは色んな奴がいて面白い街だよね」みたいな会話がしょっちゅう。これはショップの店員ともよくする会話。

ロンドン出身のあるイギリス人は「ロンドンが自分の故郷という感じが全然しない」と言っていました。外国人の街という感じがするんですって。
その気持ち、すごくよくわかります。

そんなゴチャマゼ都市ロンドン。
では、ロンドンのそういう面が好きか嫌いか?と聞かれたら、私ははっきりと答えられます。
「好き」。
うん、好きですね。
宗教も国籍も価値観も目の色も肌の色も様々。
都会独特の「なんでもあり」の自由さ。
それぞれが自分達の流儀で生きていて、干渉しないかわりに、干渉されない。
すべて自己責任。
ただ、自由な反面、ドライすぎる印象はあります。
長く住むとそのドライさに疲れてしまうのではないかな、という感じもする。
あるいは、これに慣れてしまうともう日本には帰れなくなるだろうなーという気もすごくする(干渉される文化に耐えられなくなりそう)。
私の結論としては、若い頃に住むには最高にエキサイティングで面白い街だけど、歳をとってから住むには日本の方がいいかもしれないな、といった感じです。
もっとも最近は日本もかなりドライなので、どっちがどうともいえないですが。


さて。
そんな多文化都市ロンドンの長所を最も活かした過ごし方の一例を、ここでご紹介しましょう。
それはlanguage exchange partnerという、こちらではとっても盛んな交流システム。
ネット上に「私の母国語は○○語です。△△語を教えてくれる人を探しています。教え合いましょう」という感じの掲示板があって、連絡をとればすぐにパートナーがみつかります。
出会い系サイトとしても使えちゃうので危険な面もありますが、新しい語学を勉強してまで女の子と出会いたいという物好きはそう多くはないので、まぁ大抵は安心です(ただし会合場所はもちろん自宅ではなくカフェやパブにすべき。常識ですが)。
心配な人は男女指定することもできます。
また、外国語を勉強している人たちのmeetup groupがロンドンにはいくつもあって、しょっちゅうパブで交流会を開いています。なので、そこでpartnerをみつけることも可能。

そんなわけで、私にも現在4人のlanguage exchange partnerがいます。
国籍は中国人1人、スペイン人1人、イギリス人2人。
私と歳の変わらない女の子から、大学教授のおじいちゃんまで。
これはねー。ほんとすばらしいですよ。
無料で英会話のプライベートレッスンを何時間も受けられるようなものですから(私はせっかくだからついでに中国語も習ってます)。

物価のバカ高いロンドン。
こういう長所はおもいきり利用しないと!です。
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