金原出版、2003年発行
漢方を勉強するヒトは一度は読んでおくべき本・・・と勧められて昔購入しておいた本を最近読んでみました。
前半は基本的なことでそれなりに大切であり勉強になりました。
が、この本の真価は別のところにあります。それは、
LESSON 4 漢方診療の諸注意
LESSON 7 漢方診療の心得-対応の難しい患者の接し方-
LESSON 10 うまくいかない時のために-漢方診療の実際-
などの章。
なんというか、花輪先生の診察風景を側で見学し、疑問点を教えてもらっているような感覚です。
漢方医術はその昔(江戸時代?)、本当に大切なことは書物に残さず、弟子に口頭で伝えたと云います。
これを「口訣」と呼んでいました。
上記箇所はこの「口訣」の雰囲気がプンプン漂います。
「押してもダメなら一歩引いた治療を行う」
「病状が膠着して動かないときは、あえて反対の薬を用いて揺らしてから本治に取りかかる」
など、病気との駆け引きというべき手法が解説されているのです。
その技を使いこなすのは至難の業で、まだまだ私には無理そうですが・・・5年あるいは10年後にまたこの本を読むと「フムフム、これはこういうことだったのか」と理解が深まるような気がします。
その時まで、精進あるのみ。
漢方を勉強するヒトは一度は読んでおくべき本・・・と勧められて昔購入しておいた本を最近読んでみました。
前半は基本的なことでそれなりに大切であり勉強になりました。
が、この本の真価は別のところにあります。それは、
LESSON 4 漢方診療の諸注意
LESSON 7 漢方診療の心得-対応の難しい患者の接し方-
LESSON 10 うまくいかない時のために-漢方診療の実際-
などの章。
なんというか、花輪先生の診察風景を側で見学し、疑問点を教えてもらっているような感覚です。
漢方医術はその昔(江戸時代?)、本当に大切なことは書物に残さず、弟子に口頭で伝えたと云います。
これを「口訣」と呼んでいました。
上記箇所はこの「口訣」の雰囲気がプンプン漂います。
「押してもダメなら一歩引いた治療を行う」
「病状が膠着して動かないときは、あえて反対の薬を用いて揺らしてから本治に取りかかる」
など、病気との駆け引きというべき手法が解説されているのです。
その技を使いこなすのは至難の業で、まだまだ私には無理そうですが・・・5年あるいは10年後にまたこの本を読むと「フムフム、これはこういうことだったのか」と理解が深まるような気がします。
その時まで、精進あるのみ。