廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第拾参話:序

2008-09-18 22:22:22 | Weblog
面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...



                    

 今シーズンもいよいよ終わりに近付いた。 私は”エリカ様”に駅前の新球場建設現場を案内した後、最寄りの的場町電停から広電の路面電車に乗った。 新球場が出来た来年からはこのルートが市内から広電で球場へ来た場合の最短ルートになる、何度も歩いて計ってみたと説明して。 ほどなくして電車は八丁堀に着いた。 ここは広島市内でも第二の繁華街で、福屋天満屋、”三井越後屋”...じゃ無くて三越広島店とデパートが立ち並んでいる。 もっとも、来年カープの新球場が完成すると広島市内の商業地図も変わって今度は広島駅前一帯が”広島市内第二の繁華街”として取って代わるかも知れませんけど...

「八丁堀って広島にもあったんだ。」

「そうですね、東京にもありますけど首都の東京の方が有名でしょうね。」

「八丁堀って言うけど堀なんてどこにも無いよね、東京も広島も...」

「お城と言っても本来は武家屋敷街も取り込んだ広い範囲を指すんですよ。」

「そうなんだ、天守閣の事をお城だと思っていたけどね。」

「天守閣などがある本丸があって、その周りを内堀が囲み、家老クラスの大物家臣の屋敷などがある二の丸とか三の丸を中堀が囲み、その下の武将クラスの屋敷がある区画を外堀が囲む...と、そんな感じのお城が多かったみたいですよ。 そしてその外堀の一直線に長く伸びているところを江戸や広島では”八丁堀”と呼んでいたみたいですね。」

「八丁掘は”八町(長さの単位)もありそうに見える長い堀”と言う意味らしいですね。 実際に八町もあった訳では無いんでしょうけど。 九十九里浜が本当に九十九里(里は長さの単位で約4キロ)も無いのと同じ事だと思いますよ。」

「ふーん、そうなんだ。」

「そう言えば、読みも漢字も一緒なんですけど江戸と広島の八丁堀は読み方が微妙に違うんですよ。」

「何が違うの?」

「江戸の八丁堀は最初の”はっ”の部分にアクセントが掛かるのですが、広島の八丁堀は”ちょ”の部分にアクセントが掛かるみたいなんですよ。」

「でも最近は時代劇などの影響で広島人も”はっ”丁掘と読んでいますけどね...」

「方言って面白いね。」


「ミシュラン京都版」に壁 「一見さんお断り」の文化(朝日新聞) - goo ニュース

 確かに京都の名店には一見さんお断りな店はあるみたいですね。 他のお客さんの紹介でないと入れない...みたいな。 やっぱり高級なイメージがありますよ。 もちろん貧乏な私はそう言うお店に入った事はありませんけどね。 さしものミシュランも京都版の作成には苦労しそうですね。 いっそ京都版は後回しにして、”食の都”大阪版から先に作成してはどうかと思いますけどね。 そこで日本の味にも関西の文化にも慣れてから改めて京都版にチャレンジしてみては...

「全部のお店に入れないんじゃ、いくら格付けされても意味が無いよね。」

「でも、いくらガイドブックに載っていても紹介がないと入れないんじゃしょうがないですよ。」


菅井きん 最高齢映画主演も「ピンと来ない」(スポーツニッポン) - goo ニュース

 菅井きんさんは必殺シリーズの”主役”・中村主水の姑・中村せん役のイメージが強いですけど、他にも色々なドラマや映画などで活躍されているんですよね。 でもそれは全て脇役で、今回の映画は初めての主演なのだとか。 82歳で主演されるとはすごいですけど、演技を磨けば結婚しても子供を産んでも還暦過ぎても出来る女優と言う仕事は女性の”一生の仕事”としてもいいものだと思いますね。

「すごいね...82歳で映画の主演になるなんて。」

「本当ですよね、私ももし将来結婚して子供を持つ事があったら、娘には”一生の仕事”として女優の道を勧めますよ。 生涯誇りを持って出来る仕事だと思いますし。」

                     

 その日はいつも通り”エリカ様”を宿泊先のホテルまで送ってから私も帰宅した。 そして試合の前日、私の携帯が鳴っていつもの横川胡子神社へと呼び出しが掛かった。 私は早速集合場所の神社へと急行した...

「これが頼み料です。」

「今回の頼み人は市民球場最後の年にプレーオフ進出を願う多くのカープファン。」

「やる相手はドラゴンズ、監督の落合、四番打者のウッズ、外野手の和田、内野手の荒木、井端、中村、捕手の谷繁。」

「じゃあ、頼んだよ。」

「はいっ! ”エリカ様”。」

                      

 私は横川胡子神社を出て広島市民球場へ向かう。 ついにカープのプレーオフ進出がついに現実のものとなろうとしている。 そのプレーオフを争うドラゴンズとホームで戦う最後の三連戦、何としても勝たなくてはいけない。 市民球場最終戦となる28日のスワローズ戦はチケットが売り切れて買えなかったので、今度の試合が”我が家”広島市民球場で見る最後の試合となるな。 勝って私のラストゲームを飾りたいものです...


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 ...異常です。 21日の”第拾参話:本”へと続きます