廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

二つの球場

2009-07-07 22:22:22 | Weblog
 今日からカープはハードオフ・エコスタジアム新潟(略称はハードオフ新潟)でタイガースとの2連戦です。 この試合は新しく出来たこの球場の杮落としとなります。 ちなみにカープの主催試合です。 この球場は完成までに色々な事がありました。 新潟市は人口80万人を誇る政令指定都市ですが、その新潟地域に国際規格に沿う規模の球場は無く、この球場が計画された後も中越地震で建設計画が頓挫しかかった事もあったそうで、地元野球ファンの署名運動などもあって完成に漕ぎ着けたのだとか。 そして完成が近くなると新しい問題が発生、当初新潟県は野球漫画で人気の県内出身漫画家・水島新司さんの代表作『ドカベン』の名を球場に付けるはずだったのだが、新潟県側がネーミングライツを導入した為に自己の作品名と、それとは無関係な企業名とが併記される事に難色を示した水島氏が作品名の使用許可を取り下げたと言うニュースがネットでも取り上げられたりしました。 そこまでして広告費を得たのは球場の維持管理費を捻出する為、そして天然芝の育成・維持の為だと思っていたら出来てみればグラウンドは人工芝... 泉田知事に言わせると天然芝か人工芝か迷ったが、多目的に利用してもらう為に人工芝を選んだのだとか。 人工芝なら維持コストも安いはずだからネーミングライツなど導入しないで”ドカベンスタジアム新潟”にすれば良かったのに...

 もっとも新潟県側にも色々と事情はあるのだと思います。 3万人収容の大型スタジアムをそれも寒冷地で天然芝を維持し続けるのは大変な事です。 せめてこの球場をホームスタジアムとして通年で利用して安定した利用料を払ってくれるNPBの球団が居る、もしくは今後来てくれる当てがあると言うのなら別として、そう言うのはありませんからね。 そう言えば以前、一部のファン(ここだけはサポーターと呼ぶべきか)と対立したマリーンズが本拠地移転をすると言う噂の中で新球場が出来る新潟の名前も出ていましたが... 熱心なサポーターが付いている千葉をマリーンズが離れる事は考えられませんが、他の球団で新潟に”新天地”を求めようと言うところが出て来ればいいのですけど。 新潟と言えば昔、Jリーグのアルビレックス新潟がNPBに参入したいと表明(NPBの対応を見る為の”アドバルーン”だったのでしょうが)した事がありましたけど完全に無視されました。 NPBは今よりも球団を増やすつもりは毛頭無いみたいで。 私としては24球団くらいはいけると思いますが、NPBはかつて12球団を8球団に減らそうとしたくらいですから...

                         

 それにしてもハイテク人工芝とは嫌な物が開発されたものです。 日本野球にとってはちょうど”人工芝+ドーム球場”から天然芝への回帰が始まろうとした矢先にこれが紹介されて財政難の各自治体が一斉に飛び付きましたからね。 これが開発されたアメリカではあくまでドーム球場など天然芝の育成や維持が不可能な野球場で使う”代用品”に過ぎなかったのに、日本では硬い人工芝フィールドの使用による選手の身体への負担を憂慮する選手や野球ファンの声にこのクッション性を高めた新人工芝を使うと言う方法で応えたのですから。 今度は逆に天然芝グラウンドが各球団のホームスタジアムに普及する様な技術も開発されないものかと思います。 例えば新潟みたいな寒冷地や、千葉マリンスタジアムみたいな海風が入って来る厳しい環境にも強い天然芝の品種改良とか、完全な密閉型では無いドーム、要するに開閉式の屋根の技術です。 鉄製の巨大な屋根を機械で動かす方法は建設費も維持管理費も膨大になりますので、球場の上に骨組みだけ造り、そこに雨の日だけテント風の簡単な雨避けの屋根を架けられる方式とか...

 最近の私はよくプロ野球やサッカーの”専用劇場”と言う言葉を連発していますが、お察しの通りこれは球場を造った地方自治体の人とかが好んで使う”多目的利用”という言葉の対義語になっています。 要するに広島に今年出来たマツダスタジアムがカープの試合と言う”コンテンツ”をより一層楽しむ事に特化した”専用劇場”であり、同じく今年完成したこの新潟の球場は”多目的施設”と言う訳です。 もちろん新潟県や新潟市を批判するつもりは毛頭ありません。 だってこの新潟の野球場を本拠地に据えて年中熱いドラマを見せてくれる地元球団(球場規模が大き過ぎるので独立リーグ球団の本拠地には出来ない)が無いのに”専用劇場”など造りたくても造れないのですから。 同じ年に完成した広島と新潟の”二つの野球場”はスポーツ文化とか球団を増やす事による拡大を考えないプロ野球とか、スポーツの為にそれに特化した施設を造るのに消極的な行政とか、そう言う様々な問題を浮き彫りにしているのだと思います...


新潟の街、信濃川が見えますね。 流域面積か長さだったかどっちかで日本一の大河だったと記憶しています。
現在はロシアや北朝鮮、中国などの日本海対岸諸国との貿易や交流の窓口にもなっていますね。
現在放送中の大河ドラマ『天地人』(NHK総合)の舞台は同じ新潟県でも上越市の方ですが。
広島から行くのは遠いのでなかなか縁がありませんが行ってみたいです...

                                  

桑田2回3K、ソロHR…大沢監督「まだメシ食える」(夕刊フジ) - goo ニュース

 桑田真澄投手(元ジャイアンツ⇒大リーグ・ピッツバーグ)はまだ引退したばかりなので身体能力は衰えていないでしょうね、もっとも今は引退後に進学した早稲田の大学院での勉強が忙しくて身体を鍛えるのは軽い運動くらいに留めているのでしょうけど。 まだ今の桑田選手でも現役でやれると言うのは社交辞令に過ぎませんが、桑田投手が野手としても十分に大成出来ただろう抜群の身体能力と野球センスの塊であった事は有名ですね。 でももう今は引退して勉強中ですから、今度は同じ”野球センス”でも球団経営とかリーグ運営などのセンスを磨いて頂きたいものです。 とにかく今後のご活躍を期待しています...

                                  

燕・由規が初球宴!原監督“胸キュン選出”(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 由規投手はジャイアンツ戦でも強いから原監督の印象にも強く残っていたのかも知れませんね。 せっかく選ばれたのですし、同じベンチに座った先輩達と交流して技術的にも精神的にも成長してもらいたいですね。 オールスター戦の選手選考に関しては、相変わらず開催球場のご当地選手が大量選出されたりと気になる事は多いのですが、今回のメンバーの中ではセ・リーグの”クローザー共演”に期待しています。 カープのストッパー・永川投手も選ばれましたが、タイガースの”男の中の男”藤川投手、そしてスワローズ躍進の立役者の一人、”燕のヨン様”、”イチロー選手に臆さなかった男”こと林投手がファン投票で選ばれた事には意義があると思います。 全セ・リーグを指揮する原監督も終盤をどう言う順番で投げさせるか迷いそうですね...

                            

 カープは先程書いた通り新潟でタイガースと対戦、今日の試合はカープが斉藤投手、タイガースが福原投手の先発で始まり、横浜で調子を取り戻したと思われた打線がまた沈黙したかの様な無得点の展開が続いたが、5回裏に石原捕手と”鯉の狩人”赤松選手のタイムリーで2点先制、6回表に斉藤投手がピンチを迎えるも何とか1点を失っただけで留めて勝利投手の権利を持って降板、その裏にカープ打線がタイガースの守備のミスも相まって一挙に4点を取って突き放し、終わってみれば8-1で圧勝だった。 タイガースは打線の起爆剤としてバルディリス選手を未経験の外野で使ってその守備で余計な点を与えたりしてしまったが、それはカープも同じ経験をして来たばかりだし、今でも守備には目をつぶって内野手のフィリップス選手を外野で使ったりしているのだし、どこも苦労していると言うところでしょうか。 タイガースも調子悪いみたいですがこっちも余裕は無いので明日も勝って連勝を目指したいところです...

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 ...以上です。