廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

永遠の”祭り”

2009-12-20 23:23:23 | Weblog
 今週、いつものレンタル屋で借りて見た映画のDVD、2本目は『GSワンダーランド』です。 実を言うとお目当ての映画がレンタル中で他の作品を探した中でグループサウンズの時代に少し興味があったから借りた映画で正直、あまり期待していなかったのだけど面白かったです。 今の時代に”GS”と言ったらガソリンスタンドの事かと思われるでしょうね、私も名前だけは知っていて古い映像で当時の事を断片的に知っている程度ですから。 物語の舞台は1968年の日本、私の産まれた前の年です。 この頃にグループサウンズの一大ブームが起こって音楽事務所は”二匹目のドジョウ”を狙ってグループ歌手を次々と送り込みます。 もはや上手い、下手を通り越してそれなりに歌えてユニットに出来れば何でもありと言う状況ですね。 私はGSブームの時代をリアルタイムで経験していなかったので興味がありましたが、こうして見ると凄い時代です...

 物語はGSブーム真っ只中の1968年、あるレコード会社がウチもGSブームに乗ってグループサウンズのレコード(当時はCDが無い)を売り出そうと企画が立てられるところから始まります。 担当者は安易な追随に難色を示すも社長命令には逆らえずに馴染みの音楽事務所に頼んでスカウトをしてもらう。 そんな中、その小さな事務所に歌手志望の少女が家出同然で上京して来る。 しかし今、探しているのは歌える男の子だと断るのだが、そんな時に彼はビルの屋上で練習していた3人組バンドを発見、歌手にならないかと誘うがグループサウンズっぽく仕立てるにはもう一人欲しい、そこで先程の女の子がピアノが出来ると言っていたのを思い出し、彼女に男装させて4人組GSバンドを仕立てた。 しかし”雨後の筍”のごとく乱造されたGSバンドの中に埋没して全く売れなかった。 そこで事務所はとにかく目立てばいいとばかりに4人全員に”白馬の王子様”スタイルをやらせてバンド名も変えて再デビューさせ、以外にもそれが大当たりして一躍人気者になるのだが...と言うお話です。

                          

 見ていて面白いなと思ったのはGSバンドとして瞬く間にスターになりながらも当人達はこんな馬鹿な事をやってウケるのは一時の事だろうと薄々悟っている事で、”当事者”の彼らですらそうなのだからバンドを売り出している音楽事務所もレコード会社もGSブームはいつかは終わる一時の”祭り”だと割り切っているのが何だかなあ...と。 ブームに乗って稼ぐだけ稼いで後は知らん、の事務所も事務所なら”使い捨て”にされると薄々分かっていながらもとにかく歌手になりたくて馬鹿馬鹿しいと思いながらもやっている主人公達の姿も何と言って良いのか... 何となく”バブル”を思い出してしまいましたけどね。 いつかは終わると分かっていても”祭り”に乗り遅れるなみたいなところが。 古いけど今見ると新鮮な、面白い映画で私も笑いっ放しでしたよ。

 それにしても映画とは言え現実にあったGSブームを題材にしていると思うと、劇中に登場するいくつものGSバンドを見ていると当時は何でこんなものがウケていたのかと思うと怖さと言うか、色々と思うところはありますね。 劇中でGSバンドの男の子達に熱狂する若い女性達(”お約束”なのか失神する子も居た)の姿を見ているとプロ野球やJリーグだって何かの”仕掛け”をすれば女性達が熱狂的に支持してスタジアムに通い詰め、選手や球団グッズを買いまくってくれるのかなと思って見ていました。 プロ野球チームやJリーグクラブには選手達を格好良く見せる”演出力”も必要ではないかと映画を見ながら思いました...



浦和ポンテ退団へ、若手台頭で戦力外に(日刊スポーツ) - goo ニュース

 先日、DF闘莉王選手が退団したばかりの浦和ですが、今度はMFポンテ選手も退団ですか! かつてACL制覇やクラブワールドカップ出場と3位入賞に貢献した当時の主力選手たちが相次いで浦和を去ったのですね。 フィンケ監督は随分と思い切ったチーム再編をやっているのですね。 先日、サンフレッチェのMF柏木選手が浦和に去りましたが、厚い選手層の中で出番も無くなるかと思っていましたけどこれだけ思い切って若手に切り替えるのなら柏木選手もレギュラーで出られそうですね。 ついでにポンテ選手が着けている背番号10も柏木選手に...と言いたくなりますが。

 ポンテ選手の今後についてはヨーロッパのリーグに行くとか、最近Jリーグの助っ人外国人選手引き抜きで噂になっている中東のリーグに行くとも言われていますが、力が衰えていないのならいっそJリーグの他のクラブと言うのはどうでしょう? 例えば”司令塔”だったMF佐藤勇人選手が退団してしまった京都に移籍して新しい司令塔になるとか。 前にも書きましたが京都は外国の目から見て日本では東京に次ぐ有名な都市で”ブランド力”があります。 それだけでなく任天堂や京セラ、ワコールなどの地場の世界的企業がスポンサーに付いていますし、それらに見合ったJリーグの強豪・名門に育って欲しいですからいい選手もどんどん加入してもらいたいですね。 ”そうだ京都、行こう”と言う訳で...

                                 

メジャー断念の建さん、古巣・広島復帰へ(スポーツニッポン) - goo ニュース

 高橋(建)投手、てっきり来季も大リーグを目指すのかと思い込んでいたのですが、今季も開幕ギリギリまで掛かってやっとトロントマイナー契約、それもクビになって即座にニューヨーク・メッツに拾われてマイナーから再スタート、シーズン中に昇格してついに大リーグのマウンドを踏む事が出来たのですが悲願の大リーグ初勝利はならないままでまた戦力外となり、再起を目指していたのですがルイス投手の退団で緊急の投手補強が必要になった古巣のカープから復帰オファーを受けて大リーグ断念を決断したみたいで。 来年の開幕前まで待てばチャンスもあったかも知れないけど色々と大変なところもあるのでしょう。 アメリカでの厳しいマイナーリーグでの生活やチームメイトとの競争、そして大リーグでの経験をカープの若い投手達にも伝えて欲しいですし、純粋に戦力としても先発に中継ぎにと大活躍を期待していますので...

                                

 今回見た映画の中でグループサウンズの異常な大ブームについて劇中で”祭り”と言う表現を使っていましたが、今こうして野球やサッカー、映画やゲーム、アニメなどについて好き勝手に書いて球場や色々なところに取材しに行ったりしている事だって永遠に続ける事は出来ない、いつかは終わる”祭り”なのかも知れませんね。 これをいつまで続けられるのかは今のところ全く分かりません。 限りのある事だと分かっているからこそ今やっている”祭り”を全力で楽しみたいなと思っています...

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