廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第八話・序

2010-06-15 22:22:22 | Weblog
 この物語を今は亡き名優・藤田まことさんに捧ぐ。





面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...





                          

 今日は元締めに広島城を案内する為、あえて近くの広島中央公園に呼び出した。 もっとも、中央公園と言ってもかなり広い空間を指しているのだが。 旧広島城本丸辺りから旧広島市民球場の辺りまで、戦前に旧陸軍が連兵場として使っていた広大な場所だったが、今はデパートや美術館などの大きな建物が建ち、更に車がひっきりなしに通る道路2本に分断されてそんな広大な空間だったとは歴史を知らない人が知る由も無いが。 そうしていると近くにタクシーが停まって元締めが降りて来た...



「今日はお城に行くのでは? ここは普通の公園ですよね。」

「ええ、ここの隣がお城です。 もっとも本来は一体化しているのですけど...」

「中国っぽい建物がありますね。」

「ああ、あれは喩華園と言って中国の重慶市と姉妹都市になった時に造られた中国庭園です。 変な場所にあるから滅多に誰も立ち寄りませんけど。 だから私なんて前の市民球場に行く時にここで応援用のシャツに着替えたりしていたんですよ。」

「え、ここで着替えたんですか!? まあでも男の人ですからね...」

                       

「あの茂みみたいな場所は何ですか?」

「市民プールですよ。 夏は子供の歓声で賑やかですよ、あの茂みは隠しの為の生垣が成長し過ぎて見上げる程に伸びちゃったと。」

「でも中が全然見えなくてちょっと気持ち悪い感じですね。」

「ええ、旧市民球場をどうするかと言う議論でもあそこにサッカー場を造ったらどうかと言う意見もあるんですよ。」

                           

 私は元締めと中央公園の中を横切って広島城の堀端に出た。 広島城は実は西側か西南からの方が見るのにも写真を撮るのにも良いのだが、平和公園や原爆ドームからこっちに来ると南側の地下通路から来るパターンが多くなって、西側からのアングルに関しては知らない事が多い。 堀端をしばらく歩くと二の丸の大きな城門が見えて来た...

                           

「大きな門ですね。 ここが広島城の正門なんですか?」

「いいえ、ここはもう城の中心部です。 天守閣とかある本丸が丸見えになっている城なんてありませんし。」

「この本丸と二の丸を中心に役所とか藩校、大物家臣の屋敷、その周りを中堀で囲んでその向こうは一般の家臣の武家屋敷街になっていて、それをまた外堀で囲んでその全体を指して広島城です。」

「そうなんだ、お城って天守閣の建物の事かと思ってました。」

「前に”おまきさん”は広島造幣局が堀みたいな水路に囲まれているのを見てお城みたいと言われてましたよね、お城とは何らかの方法で防御力を持った地形の事ですし。 その守りのやり方が堀で囲む、高い塀で囲む、山の上に建てる...とかそれぞれであるだけの話みたいですよ。」

                           

「これは神社ですよね。」

広島護国神社ですよ。 カープの選手達も開幕前にここで必勝祈願をしてます。」

「”子供相撲”って何でしょうか?」

「私も詳しく知らないのですが、確か赤ちゃんの泣き声を競うイベントだった様な。」

「私としては隣の”巫女踊り”が気になりますけど。」

「.........」

                                     

サムライに屈した不屈のライオン…カメルーン報道(読売新聞) - goo ニュース

「この間の試合、見てましたよ。 なかなか点が入らないけど1点差で勝ちましたね。」

「ええ、正直私は勝てないんじゃないかと思っていましたから驚きですよ。」

「カメルーンってそんなに強いんですか?」

「はい、ワールドカップとか国際試合の実績では日本より断然上の強豪国ですよ。」

「始まる前に日本代表が勝てないって随分と騒いでいたのに凄い変わりましたね。」

「私も大会前の練習試合での弱さと大会に入っての違いが極端で訳が分からないんですよ。」

                                     

【本屋が危ない 電子書籍元年】(上)配達、手書き新聞…生き残り模索(産経新聞) - goo ニュース

「そう言えばiPad、発売されましたね。 駿河さん買われたんですか?」

「いえ、今のところ使う必要もありませんしお金も無いもので。 ”おまきさん”は買われたんですか? 新幹線の中とかで重宝するのでは。」

「え...いえ、私は色々あって...持ってないですよ。」

「本当に持っていないんですか...?」

「もう! 私にも”大人の事情”はあるんですから。」

「私としてはiPadで印刷する普通の雑誌とは違うアイデアを盛り込んだり、印刷と流通のコストが無い分、それを生かして出版不況で”休刊”になった雑誌を復活させて欲しいと思っているんですよ。」

「そうですね、確かに”何で廃刊なの!?”って思う様な雑誌ありますよね。」

                                     

「駿河さん、仕立ですよ。 いつもの神社まで来て下さい。」

「了解です、元締め。」

                                            

 広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧広島市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を建て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く交通の便が良い市内中心部に移転してもらいたいですね...

                           

「今回の頼み人はカープのプレーオフ進出を信じるファンの人達。」

「やる相手はスワローズ、監督代行の小川、外野手の青木、飯原、内野手の宮本、田中、捕手の相川。」



「じゃあ、駿河さん、お願いします。」

「はい!お任せ下さい、元締め。」

                                     

 私はJRに乗ってマツダスタジアムへ向かう。 カープも借金を減らせないまま交流戦を終えましたけど、監督交代に至った一時の不調から立ち直って追い上げて来たスワローズに何とか勝って今は一つでも借金を減らし、五割に近付いてもらいたいです...



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