廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第九話・序

2010-06-28 22:22:22 | Weblog
 この物語を今は亡き名優・藤田まことさんに捧ぐ。





面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...





 今日は久しぶりに元締めを地元の町にお呼びした。 以前案内したコイン通りとは別にちょっとした名所があるもので...


「狭い道ですね、車がかろうじて離合出来る道を人も自転車も通ってますよね。」

「ここは旧西国街道の跡だった道です。 自動車どころか馬車も無かった時代の道だから狭いんですよ。」

「でもこの辺は特に特徴は無いんですよ、すみませんがもう少し歩いて下さい。」

                  

「あ...凄い古めかしい家が並んでますね、京都とかを思い出します。」

「特に意識してやってはいないと思うんですが、昔の家に人がそのまま住んでいるんですよ。」

「普通の家やマンションも建っているから特別に凄いとも言えないけど雰囲気がありますよね。」

                           

「今、通り過ぎたところの小さな店は駄菓子屋さんで、あのおばあちゃんも私が子供の頃からあの幼稚園の前で商売しているんですよ。」

「駄菓子屋さんって独特の雰囲気があっていいですよね。」

「遠足の時に”おやつは300円まで”とか言われて駄菓子屋さんで10円とか20円のお菓子を一杯持って行ったのを思い出しますよ。」



「あの...ちょっとお聞きしますが”おまきさん”、東京の人ですよね。 よくある”広島&宮島”みたいな観光ガイドブックにここを載せたら県外の方も見に来てくれると思います?」

「どうかなぁ...確かに江戸時代風な家はあるけど大した数じゃ無いし。」

「そうですよね、やっぱりある程度の空間を残してないとわざわざ遠方から来てくれませんよね。」

「前にデパートのイタリア物産展のパンフレットを見て思ったんですけど、ヨーロッパに凄い数の世界遺産があるのに、日本には少ない理由の一つは車が通るのに不便だからと昔からの街並みを壊してしまったところが多いからだと思うんですよ、外国の映像とか見ているとアメリカ以外は道が狭い街は多いですし。」

「でもみんなが駿河さんみたいに歩くのが好きな人ばかりじゃ無いですからね。 車が通りにくいと凄く困る人が居るのも忘れないで欲しいな。」

「ここからちょっと南はもう海だったらしいですよ。 埋め立てで海岸線はずっと遠くに行って、そこに橋が架かって道路が通っています。」

「今、裁判で争っている鞆の浦の問題も、住んでいる人達同士が徹底的に議論して決めればいいと思うんですよ。 江戸時代から残る岸壁を埋めて橋を架け、車が通れて駐車場が造れたとしても、せっかく残っている古い町並みや江戸時代の港を壊したらどこにでもある”普通の町”と同じ、この町内だって埋立地と橋ならあるんですから。 どうしてもやるのだったら観光収入は思い切って捨て、他の手段で地元の発展をさせられる方法を賛成派の人達は示して欲しいなと。」

                           

「珍しい松並木ですね、川べりにちょっとだけ残っていて。」

「多分、海沿いを通っていた街道がこの川で北に折れてさっきの道へ繋がっていたと思いますよ。」

                                     

「この先に広電の駅があるんですけど、その前にちょっと食事して休みませんか?」

「いいけど...ってここすき家でしょ。 別に牛丼だからどうじゃ無くて、すき家なら東京にいくらでもあるし。 それにしても駿河さんっていちいち庶民的なんですね...」

「昔はよく吉野家行っていたんですけど今はすき家が多いですね、やっぱり100円も違うとどうしてもこっちになりますよね。 味がそんなに違うとも思えないし...」

「ちょっと駿河さん、紅生姜入れ過ぎ! それじゃ牛肉の味が分からなくなるよ。」

                           

「食べ終わったね、そろそろ行きましょうよ。」

「ちょっと待って下さい。 丼の底に”すき家 YOKOHAMA”と書いてあるでしょう。 今日は”おまきさん”と一緒にライバル・横浜を平らげると言う験担ぎやってもらったんですよ。 だって本当、最近負けてばかりですし気合入れます。」

「あ、それで牛丼を食べに来たんですね。」

                                     

「駿河さん、仕立ですよ。 いつもの神社まで来て下さい。」

「了解です、元締め。」

                                            

 広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧広島市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を建て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く交通の便が良い市内中心部に移転してもらいたいですね...

                           

「今回の頼み人はカープのプレーオフ進出を信じるファンの人達。」

「やる相手は横浜ベイスターズ、監督の尾花、四番打者の村田、外野手の金城、スレッジ、吉村、内野手の内川。」



「じゃあ、駿河さん、お願いします。」

「はい!お任せ下さい、元締め。」

                                     

 私はJRに乗ってマツダスタジアムへ向かう。 カープは故障者続出で借金も減らないし厳しい戦いが続いています。 こんな状況ですけど開幕から負け越しているライバル・横浜には勝たないといけません。 梅雨時で今のところ日曜日の天気は晴れか曇りになっていますけど当日にならないと分かりません。 デーゲームはこれでしばらくありませんし、何とか試合が出来れば良いのですけど...



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