もうすぐ広島市議会にて旧広島市民球場の解体の是非を決める事になっているのだが、今まで何度も書いて来た通り球場を取り壊して”タダの公園”にしてしまった場合、そのままでは平和公園や原爆ドームに来た観光客が立ち寄る程度の”需要”しか無く、市民球場時代の賑わいを取り戻すには毎週の様に何かしらの集客イベントをやらないといけないがその費用は誰が出すのか、また一部の市議が提案されている通り、球場跡地は公園にするとして近くにサッカー専用スタジアムを造って問題の公園も含む一帯に人を呼び込む事は出来ないのか、それと市の発表したイメージイラストにある”劇場”とは劇団四季の常設専用劇場の事だと思われるが、広島より100万人も人口の多い博多から撤退に追い込まれたばかりの劇団四季にそんな気があるのか...を賛成・反対両派の市議さん達にちゃんと問い質して頂きたいのですけど、肝心のサンフレッチェの意向も気になります...
今年正月の”御用”、いや中国新聞の紙面に広島経済界の経営者の方々のインタビュー記事を集めた別刷りが入っており、その中にサンフレッチェ広島の本谷社長のインタビューもあって、それによるとクラブ側は商業施設を併設して試合の無い日にも客を集められる30000人以上収容のサッカー専用スタジアムを5年以内に建設したいとありました。 費用については広島財界からの寄付や出資などによって調達するそうで、見方を変えれば税金は使わないし”広島市の支援は当てにならない”とも取れます。 ちなみにカープのマツダスタジアムはかなりの部分、建設費用に税金が使われているのですから随分と”差”があります。 広島市はサッカースタジアム建設に乗り気で無いばかりか、サンフレッチェの市内中心部への移転は都合が悪いと思っている節があります...
広島市がサンフレッチェの移転を嫌がる最大の理由は以前開催地として立候補した2020年のオリンピック招致でしょう。 発表された広島市の構想では現在のサンフレッチェのホーム・広島ビッグアーチがメインスタジアムとなっています。 サンフレッチェが移転してしまうとビッグアーチの稼働率が大きく下がってしまい、そんな所に税金を使う事に市議会などの理解が得にくくなるからでしょう。 2022年のサッカーW杯の招致において2002年大会で開催実績のある宮城県は立候補を断念しました。 その理由は地元Jリーグクラブ・ベガルタ仙台が①規模過剰②交通アクセスが悪い③サッカー専用では無い...と悪条件の揃った宮城スタジアムを滅多に使ってくれなくて稼働率が悪く、そんな施設に多額の税金を掛けて最新のW杯仕様に改修する資金的余裕は今の宮城県には無いからだそうで、サンフレッチェが離れればビッグアーチもそうなると思っているのでしょう。 しかしオリンピックは招致活動が一発で成功したとしても10年後であり、それまで不便で集客にも影響し、車で来るサポーターが多くてビールなども売りにくくクラブの収益にも影響している今の場所に縛り付けて置こうとは、広島市のやり方は地域のクラブを支援しなければいけない自治体として明らかに何か間違っていると思います...
上の航空写真をご覧下さい。 ビッグアーチは山の中にあり、小高い丘の上を削って整地した地盤の上に建てられています。 広島市はこのスタジアムを現在の収容人員50000人から仮設の客席を建てて倍の100000人収容とするとして、そんな阿呆な構想が何故か議会を通過してしまったのですけど、何度もここに行っている私に言わせると今の時点でも狭い空間を目一杯使って建てられ、スタジアムの外は斜面になっているのにどうやってそんな巨大な仮設の客席を建てると言うのでしょう? 平屋建てを二階建てにするのとは訳が違います! 危なっかしくて安全面の点だけで見てもIOCなど他者の目には不適格と判定されると思うのですが...
それと写真を見ても分かる通り、スタジアムから延びるアクセス路も下に伸びる一本道だけで、10000人でも帰りはかなり混雑するのにその10倍となったら一体どうなるのか想像するだけでも恐ろしいです。 周囲の地形を見ても、新しく道を造ったり拡張したりする空間的な余裕はあまりありません。 第一、ここは山の上にあってスタジアムの周囲は山林なども残っているのに、それらを破壊してアクセス道路などを新規で造ればいくら既存の施設を使ったとしても”自然破壊”になってエコを売りにするのには不適切かと...
次の写真ですが、中央の下の辺りにビッグアーチなどスポーツ施設が並んでいます。 その上に巨大な団地みたいなのが見えると思いますが、あれが広島アジア大会を名目に広島市が巨費を投じて造成したところで、その中心部の広い場所や交通アクセスの良い場所は全部住宅地や商工団地として使われて、肝心のスポーツ施設は見ての通り、その一番端っこの狭苦しい場所にまとめて造られています。 これが広島市のスポーツに対する考え方を端的に現していると思うのですがいかがでしょうか? サンフレッチェは自立した経営をして収益を上げ、クラブを強くして世界に広島の名を広めたいと戦っているのに、それを支援するべき広島市がクラブの足を引っ張って良いのですか? ヴェルディが潰れそうだと騒がれても何の支援もせずに知らん顔の東京都と同じで、こんなスポーツを愛していない、地域のクラブすら守れない自治体にオリンピックを開催する権利なんてありません!
ゲゲゲの女房、視聴率20%超え!史上最悪発進からジワジワ(サンケイスポーツ) - goo ニュース
私は夜勤から帰って朝食を食べる時間にやっているから朝ドラマを10年近く毎日見ていますけど最新作の『ゲゲゲの女房』は私の同僚(男性)も毎回見ていると言っていますし何気に人気がありますよね。 現在の内容は東京オリンピックなど高度成長イケイケの時代で水木しげるさんの漫画がウケなくて生活に困窮していると言う設定ですけど、生活に苦しくても実家に助けを求めたりせず健気に頑張る松下奈緒さん演じるヒロインが凄くイイですね。 不況で男達が自分に自身を持てない時代、「こんな女性に出会えないかな...」と思って見ている男性も多いのかも。 それにしてもこれだけ人気があると、次回作の『てっぱん』はプレッシャーが凄いでしょうね。 尾道と大阪が舞台の”一応ご当地”作品なのですが...
オランダ代表に衝撃? 美女軍団が強制退去、泣き出す女性も(夕刊フジ) - goo ニュース
オリンピックであれサッカーのワールドカップ、野球のWBC、いずれも巨大なスポーツの”お祭り”で、その開催には莫大なお金が掛かります。 だから”スポンサー様”への便宜を図らないといけないのは仕方が無いでしょう。 今回の場合、オランダ代表選手の妻や恋人などによる応援団が着ていたお揃いの”ユニフォーム”が確かにオランダのチームカラーのオレンジ色ですけど実は大会スポンサーの同業他社の広告になる仕掛けになっていて、それが引っ掛かったと言う事らしいですね。 スポーツの祭典であれ、プロスポーツクラブであれ、劇団やオーケストラであれ、”プロの興行”はそれを維持して行く為に採算面が重要だと言う事みたいですね...
かなり時間が経って広島アジア大会の記憶が曖昧になってしまった(そもそも地元の人の印象に残る大会でも無かった)のだが、マラソン競技は一体どこでやっていたのか全然覚えていない。 しかしビッグアーチでは無かった事は確かだろう、ここまで書いた通りビッグアーチは丘陵地帯の小山の上に造られており、ランナーの身体に負担が掛かり過ぎてマラソン競技のスタート&ゴール地点として使うのには不向きです。 そんな事情で、広島で行われるマラソンや駅伝競技は広島平和祈念公園の前の路上からスタートして平和大通りと宮島街道を舞台に宮島口で折り返してまた平和公園に戻ってゴールと言う様になっているのですが、その方式ではマラソン競技でチケットを売れなくなってしまうのでIOCは認めないのではないでしょうかね?
広島市も東京都もオリンピック招致に関しては極力既存の競技場を活用して余計な”ハコ物”を造らない、自然破壊をしない事を前面に出していますが、広島も東京も国際基準に適応したサッカー専用スタジアムが無い等、スポーツ環境に関してはお粗末としか言えないのだから、オリンピックを契機にそれを整えても”無駄なハコ物”にはならないはずです。 土建屋に仕事を与える事が自己目的化した様な余計なハコ物を造るべきでは無いと言う風潮を悪用し、オリンピックをやると言いながら必要なスポーツ施設まで造らないのは間違っています。 この不自然な金の流れが都民の反感を呼んで前回の東京招致は失敗に終わりましたし、今後の東京再挑戦や広島招致もスポーツそっちのけのオリンピックには地元の支持は集まらないと思います...
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...以上です。
今年正月の”御用”、いや中国新聞の紙面に広島経済界の経営者の方々のインタビュー記事を集めた別刷りが入っており、その中にサンフレッチェ広島の本谷社長のインタビューもあって、それによるとクラブ側は商業施設を併設して試合の無い日にも客を集められる30000人以上収容のサッカー専用スタジアムを5年以内に建設したいとありました。 費用については広島財界からの寄付や出資などによって調達するそうで、見方を変えれば税金は使わないし”広島市の支援は当てにならない”とも取れます。 ちなみにカープのマツダスタジアムはかなりの部分、建設費用に税金が使われているのですから随分と”差”があります。 広島市はサッカースタジアム建設に乗り気で無いばかりか、サンフレッチェの市内中心部への移転は都合が悪いと思っている節があります...
広島市がサンフレッチェの移転を嫌がる最大の理由は以前開催地として立候補した2020年のオリンピック招致でしょう。 発表された広島市の構想では現在のサンフレッチェのホーム・広島ビッグアーチがメインスタジアムとなっています。 サンフレッチェが移転してしまうとビッグアーチの稼働率が大きく下がってしまい、そんな所に税金を使う事に市議会などの理解が得にくくなるからでしょう。 2022年のサッカーW杯の招致において2002年大会で開催実績のある宮城県は立候補を断念しました。 その理由は地元Jリーグクラブ・ベガルタ仙台が①規模過剰②交通アクセスが悪い③サッカー専用では無い...と悪条件の揃った宮城スタジアムを滅多に使ってくれなくて稼働率が悪く、そんな施設に多額の税金を掛けて最新のW杯仕様に改修する資金的余裕は今の宮城県には無いからだそうで、サンフレッチェが離れればビッグアーチもそうなると思っているのでしょう。 しかしオリンピックは招致活動が一発で成功したとしても10年後であり、それまで不便で集客にも影響し、車で来るサポーターが多くてビールなども売りにくくクラブの収益にも影響している今の場所に縛り付けて置こうとは、広島市のやり方は地域のクラブを支援しなければいけない自治体として明らかに何か間違っていると思います...
上の航空写真をご覧下さい。 ビッグアーチは山の中にあり、小高い丘の上を削って整地した地盤の上に建てられています。 広島市はこのスタジアムを現在の収容人員50000人から仮設の客席を建てて倍の100000人収容とするとして、そんな阿呆な構想が何故か議会を通過してしまったのですけど、何度もここに行っている私に言わせると今の時点でも狭い空間を目一杯使って建てられ、スタジアムの外は斜面になっているのにどうやってそんな巨大な仮設の客席を建てると言うのでしょう? 平屋建てを二階建てにするのとは訳が違います! 危なっかしくて安全面の点だけで見てもIOCなど他者の目には不適格と判定されると思うのですが...
それと写真を見ても分かる通り、スタジアムから延びるアクセス路も下に伸びる一本道だけで、10000人でも帰りはかなり混雑するのにその10倍となったら一体どうなるのか想像するだけでも恐ろしいです。 周囲の地形を見ても、新しく道を造ったり拡張したりする空間的な余裕はあまりありません。 第一、ここは山の上にあってスタジアムの周囲は山林なども残っているのに、それらを破壊してアクセス道路などを新規で造ればいくら既存の施設を使ったとしても”自然破壊”になってエコを売りにするのには不適切かと...
次の写真ですが、中央の下の辺りにビッグアーチなどスポーツ施設が並んでいます。 その上に巨大な団地みたいなのが見えると思いますが、あれが広島アジア大会を名目に広島市が巨費を投じて造成したところで、その中心部の広い場所や交通アクセスの良い場所は全部住宅地や商工団地として使われて、肝心のスポーツ施設は見ての通り、その一番端っこの狭苦しい場所にまとめて造られています。 これが広島市のスポーツに対する考え方を端的に現していると思うのですがいかがでしょうか? サンフレッチェは自立した経営をして収益を上げ、クラブを強くして世界に広島の名を広めたいと戦っているのに、それを支援するべき広島市がクラブの足を引っ張って良いのですか? ヴェルディが潰れそうだと騒がれても何の支援もせずに知らん顔の東京都と同じで、こんなスポーツを愛していない、地域のクラブすら守れない自治体にオリンピックを開催する権利なんてありません!
ゲゲゲの女房、視聴率20%超え!史上最悪発進からジワジワ(サンケイスポーツ) - goo ニュース
私は夜勤から帰って朝食を食べる時間にやっているから朝ドラマを10年近く毎日見ていますけど最新作の『ゲゲゲの女房』は私の同僚(男性)も毎回見ていると言っていますし何気に人気がありますよね。 現在の内容は東京オリンピックなど高度成長イケイケの時代で水木しげるさんの漫画がウケなくて生活に困窮していると言う設定ですけど、生活に苦しくても実家に助けを求めたりせず健気に頑張る松下奈緒さん演じるヒロインが凄くイイですね。 不況で男達が自分に自身を持てない時代、「こんな女性に出会えないかな...」と思って見ている男性も多いのかも。 それにしてもこれだけ人気があると、次回作の『てっぱん』はプレッシャーが凄いでしょうね。 尾道と大阪が舞台の”一応ご当地”作品なのですが...
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オリンピックであれサッカーのワールドカップ、野球のWBC、いずれも巨大なスポーツの”お祭り”で、その開催には莫大なお金が掛かります。 だから”スポンサー様”への便宜を図らないといけないのは仕方が無いでしょう。 今回の場合、オランダ代表選手の妻や恋人などによる応援団が着ていたお揃いの”ユニフォーム”が確かにオランダのチームカラーのオレンジ色ですけど実は大会スポンサーの同業他社の広告になる仕掛けになっていて、それが引っ掛かったと言う事らしいですね。 スポーツの祭典であれ、プロスポーツクラブであれ、劇団やオーケストラであれ、”プロの興行”はそれを維持して行く為に採算面が重要だと言う事みたいですね...
かなり時間が経って広島アジア大会の記憶が曖昧になってしまった(そもそも地元の人の印象に残る大会でも無かった)のだが、マラソン競技は一体どこでやっていたのか全然覚えていない。 しかしビッグアーチでは無かった事は確かだろう、ここまで書いた通りビッグアーチは丘陵地帯の小山の上に造られており、ランナーの身体に負担が掛かり過ぎてマラソン競技のスタート&ゴール地点として使うのには不向きです。 そんな事情で、広島で行われるマラソンや駅伝競技は広島平和祈念公園の前の路上からスタートして平和大通りと宮島街道を舞台に宮島口で折り返してまた平和公園に戻ってゴールと言う様になっているのですが、その方式ではマラソン競技でチケットを売れなくなってしまうのでIOCは認めないのではないでしょうかね?
広島市も東京都もオリンピック招致に関しては極力既存の競技場を活用して余計な”ハコ物”を造らない、自然破壊をしない事を前面に出していますが、広島も東京も国際基準に適応したサッカー専用スタジアムが無い等、スポーツ環境に関してはお粗末としか言えないのだから、オリンピックを契機にそれを整えても”無駄なハコ物”にはならないはずです。 土建屋に仕事を与える事が自己目的化した様な余計なハコ物を造るべきでは無いと言う風潮を悪用し、オリンピックをやると言いながら必要なスポーツ施設まで造らないのは間違っています。 この不自然な金の流れが都民の反感を呼んで前回の東京招致は失敗に終わりましたし、今後の東京再挑戦や広島招致もスポーツそっちのけのオリンピックには地元の支持は集まらないと思います...
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...以上です。