昔から読んでみたかった本なのですが、なかなか手が出ずにいたところ、新訳が出たので良い機会かな、と。
ヨーロッパ激動の1848年に書かれた本です。
日本はまだ江戸時代で、ペリーが黒船(1853年)でやってくる少し前の頃ですよ。
そんな時代に、あらゆる歴史は階級闘争の歴史と断じ、当時は一部の国でしか発生していなかったブルジョアとプロレタリアートの関係から、資本主義の欠陥を指摘し、新たなる共産主義の概念を説いたのは、まさに天才と呼ぶにふさわしい才覚ではないでしょうか。
後の歴史において、多くの人、政党に影響を与えた一冊ということはよくわかります。
現在はマルクスの言ったように機能している社会主義国はありませんが、その社会主義がうまくいかなかった理由は、どういう姿が資本主義の後にくるべき国家の姿なのか、などなど、考えることはたくさんあるのですが、いまは頭が整理できないといったところです。
今後も折をみて読み返しながら、社会主義について考えたいと思います。
ちなみに、ロシアや中国の政治から、社会主義=覇権主義と思ってる人もいそうですが、マルクスの唱えているのは民主主義です。
あと、この本を読んで、もう一度読み返してみたくなった本もありました、それはまた別の機会に。
著者プロファイル。
ちなみに、エンゲル係数で有名なのは、フリードリッヒ・エンゲルスさんではなく、エルンスト・エンゲルさんです。さらに、フリューゲルスはじめ各チームで日本サッカーに貢献してくれたのは、ゲルト・エンゲルスさんです。
翻訳者プロファイル。
書誌情報。新訳は2020年が初版。原本は1848年にドイツ語版。
p.s. 今日は休養、昼寝が気持ち良かった。明日は原稿書きに集中。
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