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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

本焼き ふぐ引き

2010-08-14 12:46:17 | 日々の雑感
昨日の野毛屋フグ釣り、ラッキーにもトラフグが釣れました。



トラフグを釣ったのも初めてなら、その刺身を引くのも初めてですよ。
こんなときには、伝家の宝刀、じゃなくて伝家の包丁を登場させないと(^^)。



九寸のふぐ引き。本焼きです。
フグ釣りを始めてからしばらくして、やっぱりフグを引くにはふぐ引きだよねっ!と購入したもの。
でも、ショウサイフグはトラフグと身質が違い、あまり薄く引くよりも普通の薄造りにするぐらいが美味しいんですよね。
そんなこんなで、しばらく眠ってました。



ここで包丁初心者の方への薀蓄コーナー^^;。

一般に使われる和包丁は、「本霞」と呼ばれる製造法で、鋼と軟鉄を張り合わせる方法。
それに対して「本焼き」は100%鋼で作られる包丁です。
研ぎ上げた時の切れ味は本霞を凌ぐと言われています。

「ふぐ引き」は、ふぐを薄く引くために作られた専用包丁で、刃身が非常に薄く作られています。
初めてもった人は、とても軽いのにびっくりするかと思います。
ちょうど正夫(柳刃)を薄くしたような感じ。



ふぐ引きではあるんだけど、なかなか本来の目的(トラフグの造り)に使う機会がなく、
それでもタイとかを捌きながら、写真の裏押しがつくくらいまでは研いだんですが、ここ数年ばかりは出番がなく眠ってました。
本焼きって研ぐのに時間がかかるので^^;(本霞の倍はかかります)。

写真の包丁は、合わせ砥に本山砥を使い、霞研ぎ(鏡面仕上げと異なり、表面が霞がかったような研ぎ上がりになる)に仕上げていました。

さて、前置きが長くなりましたが、トラフグを釣ったことで、永年本来の使われ方をされていなかったこの包丁がやっと本領を発揮です。



いつもの倍の時間をかけて、トラフグをうすーくうすーく造りにしました。
でも、この写真じゃわかんないよね^^;。
我が家は皿のバリエーションが少ないのが難点です。
余生は皿集めを趣味にしようかな....^^;

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4 コメント

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優勝??? ()
2010-08-15 18:42:22
初トラ、おめでとう御座います。
自分で釣ったトラは、一段と美味しかった事でしょう。
ショウサイでは食べられない皮も旨いしね。

これで今年は阪神の優勝かな・・・?。
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奥深い (morrissey-ge)
2010-08-15 18:42:30
トラフグゲット、おめでとうございます!“初”というのが意外でしたケド。

フグを引く専用の包丁というものが世の中には存在するんですね。ちょっとビックリしました。
包丁の世界も奥が深そうですね~。

しかしcalmさんという方は色々なことに造詣が深いですね。しかもその掘り下げ加減が半端ない!敬服致します。
もしかしてB型ですか?
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和さんゑ (calm)
2010-08-15 19:58:33
トラフグ、いとおしくてふぐちょうちん作りたいくらいでした^^;。
まだ残ってるので、今日も肴に一杯やります。

トラフグ記念で、阪神優勝するといいなぁ。
トラギスはしょっちゅう釣ってるんだけど^^;。
返信する
morrissey-ge) (calm)
2010-08-15 20:02:24
トラフグさんにはこれまでご縁がなかったんですよ。まだあと、お近づきになりたいお魚はオナガダイとかいます(^^)。

包丁も種類が多くて、魚調理の専用包丁では、ふぐ引きの他にマグロ包丁、ハモ切りがすぐに思い浮かびます。
包丁も奥が深いけど、砥石はさらにディープな世界で、これに足を踏み込むとやばいことになりそうなんで踏みとどまりました^^;。

で、血液型はご想像の通り凝り性のB型です。
ちなみにうちは、マイサン、マイドーターもB型で、マイワイフだけAB型という
B型家族構成になってます^^;。
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